「俺 自転車乗ってるヤツが嫌いなんです
そのナルシストっぽいところがイヤだし
日常の中で汗臭い感じがイヤだし
スポーツだか移動手段だかはっきりしないのもイヤだし
非日常を無理矢理日常の中に持ち込んでるそのガキっぽさがイヤだし
マゾだかサドだかはっきりしないところもイヤだし
なんだか盲信的で自分達こそ最高みたいなかんじもイヤだし
とにかく気持ち悪い
というか
興味のない人間に強引に勧めようとするのもイヤだし」

〜のりりん/鬼頭莫宏〜




趣味としての自転車購入



ここでは主にお金の無い中高生および大学生専門学校生向けの自転車購入講座をメモしておきしたい。 長期旅行向けではなく、 「安くて最低限の性能があって通学通勤およびちょっとしたサイクリングに使う」 という目的に沿ったものである。


自転車人口が増えるとマナー論争も増えてめんど……とかなんとかが本音だったりするのだが 日本の経済を刺激しないと不況から抜け出せないので書く。なんと壮大な志しだろう。感動した。 そういう崇高な目的があるので一部うすらトンチンカンな事が書いてあってもスルーしておくんなまし。






京急線の端っこの駅。品川まで1時間くらい/神奈川県

はじめに


自転車を趣味として捉えるなら最低の初期投資は5〜7万円ほどと考えるのが一般的。

財布の中身がさみしい方はご両親や奥様に相談すると意外といい返事が聞けることがある。 自転車=運動不足解消、健康的、ダイエット、非インドア、維持費かからない、日常の足として使える、などの理由でゴマをすりまくるのがコツだ。 ゲームを買うには難色を示す相手も協力的な場合がある。




網走駅前。このへんは最果て感がある/北海道


ちなみに後述するが、1万円の自転車と3万円の自転車の性能差が100とすると 3万円の自転車と5万円の自転車の性能差は500くらいある。 5万円と10万円の性能差は300くらいかな。






仙台駅前。東京からここまでワープするのも手っ取り早い/宮城県

1:サイズと店


サイズ >>>>> (越えられない壁) >>>>> デザイン ≧ 店 >>>>> 価格の割引 >>>>> サブパーツ等の付属サービス

といった意見で大方は落ち着いていると思う。

自転車はサイズが命なのでいい店を選んでサイズ測ってもらえ、というのは どこの自転車乗りに聞いても絶対100パーセント言われる。 人によって体型や足の長さは違うのでスペック表に載ってる適正身長やフレームサイズはアテにならないことが多い。




名古屋ちょっと住んでたことがある/愛知県


チェーン店だとサイクルベースあさひ、バイシクルセオ、ワイズなどが有名。 一部で評判の悪い店舗もあるけど、ハズレの店員を引けばどこも同じ。 忙しい時間帯は店側の応対も雑になりやすいので、そこに注意しつつ当たりの店員をつかむが吉(同じ店舗でも店員の良し悪しがある場合が…)。


町中の自転車店は生活かかってるので当たりの店(店員)が多い印象。 店主が常に店にいる場合が多く、購入後のメンテ相談なども積極的にしてくれる。




梅田の近くの淀川だったと思う/大阪府


また、これも絶対100パーセント言われるが、 ドンキやオリンピックやヨドバシカメラで置いている、主に車メーカーのロゴが貼ってある自転車(市場価格2〜4万円)は 自転車界では見た目だけの「ルック車」などと呼ばれ性能は低い。 多少心得のある自転車乗りの95パーセント以上はアレに乗っている人を見て 「フッ……見た目に騙されたトーシロが……」と思っているので結構恥ずかしい。




桂川沿い。うじゅりんぱ/京都府


通販購入は意見が分かれる。 はっきり言って通販の方が安く手に入るのでサイズさえわかっていればそこで買うのが一番安い。これは事実。 店で買うメリットはメンテの相談とか故障の相談とかそういったところにある。 こういった背景もあり自転車屋は通販勢に客をとられまいとかなり親切に応対してくれる場合が多い。 長期的に見れば店で買うほうが得という意見が主流。




浜松駅前。うなぎおいしいです/静岡県


中古はほとんど出回らない上にピッタリのサイズはまず無いと思っていい。 自転車は車やバイクと違って維持費ゼロで駐車場も必要ないため「いらない」ケースは少ないように思う。


中古ではないが、昨年のモデルが2〜3割引きで売っている場合がある。 ちょうどいいサイズに運良くめぐりあってデザインも気に入っていれば大いにOKだけど サイズが合わない場合は潔くあきらめたほうが無難。






北緯40度の看板。だから何だという気もするが/秋田県

2:買うモデル


○予算4〜5万円
GIANTというメーカーの一番安いクロスバイク(後述)であるESCAPE R3を買いましょう。 後々もっといい自転車(ロードバイク)を買うにしても、クロスバイクは取り回ししやすくキャリアも付けられるので便利です。


【参考】GIANT公式サイト ESCAPE R3


GIANTは自転車製造では有名な台湾で大量生産を確立しているため、 他のメーカーの同クラス製品より一歩安い。(各パーツを安くおさえているというのもあるが) また、このメーカーに限らず自転車のモデルは毎年マイナーチェンジしてるので どこのメーカーも毎年デザインがちょっと変わる。




北海道南端の襟裳岬東側/北海道


○予算6〜8万円
色々なメーカーのクロスバイクから好きなデザインのものを選べばいいと思う。 性能は劇的には変わらないが、タイヤはある程度細いほうが気持ちよく走れる。 700*28cくらいの太さが(普段使いには)ちょうどいい。30cを超えると重く感じてしまうんではないかと思う。もちろんタイヤは交換可能だが。


○予算9万円〜
12万円くらい出してロードバイクを買いつつウェアなどを買い揃えるのが正解に近いと思う。 このクラスになると金銭状態や用途、買う人の性格によって選択肢も違うので一概には言えません。






道東にある開陽台/北海道

3:クロスバイクとは


クロスバイクとは大雑把に言えば、横一文字のフラットハンドルで フロントサスペンションのついていないスポーツバイクの総称。 値段が高くなくて町中を軽快に走れて砂利道も大丈夫なスポーツ系自転車=クロスバイクと思っていい。 だいたい5〜10万円くらいで各メーカーから販売されている。 90年代後半からこのタイプの自転車が販売され始め、それまで一般人が手を出しづらかった ロードバイク≒スポーツ自転車というジャンルの敷居を下げたと言われている。


値段が高いとギアなどのパーツグレードが上がりギアチェンジなどがスムーズかつ故障しにくくなる。 が、スピードが劇的に速くなるわけではない。




秋田県と山形県の県境にある鳥海山/山形県


性能はママチャリやルック車とは比較にならないほど良い……は言い過ぎかもしれないが 普通の人でも違いがわかる程度には軽快に走る。 いまいち実感沸かない人もしばらくしてからママチャリに戻るとあまりのトロさに涙がちょちょぎれるはずである。


これは重量の違いが一番大きい。5〜6万クラスの自転車だとだいたい11キロ前後だが、 ママチャリやルック車は20キロ近くある。 またタイヤも(前述のESCAPE R3などは)700*28cというやや細いものになるので転がり抵抗も少なく、結果速く走る。


だいたい年始ごろに新モデルの販売が開始され、春先がピークとなる。 よって4月前後は受注が殺到し、納期が遅れたり、目当てのサイズ・カラーが品切れになることもある。





4:とりあえず必要なグッズ


評判のよさそうなものをamazonリンクしておいた。レビューが気になる方はサイクルベース名無しも参考に。

【参考】サイクルベース名無し

▼商品を表示する



5:安くて効果的なパーツ/グッズ



前項目と同じくamazonリンク。
ハンドル、グリップ、タイヤなどのパーツは自転車側の規格(形状やサイズ)にもご注意ください。

▼商品を表示する





福島駅近郊。安達太良川だよね/福島県

6:保険


スポーツバイクはスピードが出るので転倒したり事故ったりすると被害が大きくなりやすい。 僕は大手アウトドアメーカー・モンベルのアウトドア保険に入っていて年間8000円くらいだった。 国内旅行中に穴の開いた防水バッグの修理代(約10000円)を出してもらったことがある。 他にも自動車の任意保険等でカバーできる場合があります。

【参考】モンベル野外活動保険(傷害総合保険)






函館。カラスとフクロウが空中戦を繰り広げた埠頭/北海道

7:自転車で旅行する


自転車は各種交通機関で運べるので、うまく活用すると夢がひろがりんぐ。学生のお小遣いでも大冒険できる。 荷物の郵送も活用すると楽だ。


○電車
自転車を分解して収納する輪行袋が必要。ぶっつけ本番でやると失敗しやすいので事前に練習したほうが良い。 乗り換えが面倒くさいので、新幹線停車駅などの主要駅まで走っていくのが普通。




地方では安い民宿も。これは青森の大館/青森県


○長距離バス
輪行袋がなくても荷室に入れてもらえる場合がある。荷室がいっぱいだと断られるかも。 意外と知られていないが、空港からの便が豊富に出ていて電車より楽な場合がある。

荷室に入れる場合は自転車側が衝撃を受けるのでペダルを外して緩衝材を使うのがベター。 僕の実体験だと、トイレットペーパー+ゴミ袋を買って即席の緩衝材として使い、目的地に着いたら捨てていた。 また、リアキャリアにサイドバッグをつけているとそれが緩衝材代わりになる。




水戸駅の東にある大洗港。水戸までは羽田空港からのバスが楽/茨城県


○船
そのまま乗せられる。東京から北海道、四国、九州などに行ける。 大阪から中国に行くことも可能。 経済的な都合で2015年くらいまでにフェリーは絶滅するんじゃないかという説が出ているので今のうちに乗っておこう。 既に東京-釧路などの便は絶滅してしまった。南無……。


○飛行機
自転車を分解して収納する輪行袋が(たぶん)必要。国内便は無料だった気がするが使ったことがないので知りません。 電車やバスより離着陸時の衝撃が大きいので緩衝材はしっかり使った方がいいと思われ。 海外便も航空会社によってお金を取られる以外は同じ。






東京-青森間は寝台列車でワープすることも可能/青森県

8:おまけコピペ・自転車メーカー擬人化計画



一昔前に2ちゃんねるで貼られていた私立ツール・ド・女学園(制服の下にレーパンがデフォ)のコピペ。 個人的にかなり気に入っているコピペなのでここに刻んでおこう。自転車メーカーは多く、それぞれにブランドイメージがついているのだがよくわからない、 そんなときはこのコピペを見て買うモデルを決めよう。つーかこのコピペ久々に発掘したけどあれからどうなったんだろう。



32 :ツール・ド・名無しさん:2006/10/11(水) 17:46:48
・コルナゴたん : 学園長の娘。唯我独尊なお嬢様。マルイシたんの生徒会長の座を奪おうと企んでいる。
・デローザたん : 大企業の社長令嬢。ハートが大好きなお嬢様。学園のアイドル的存在。
・ピナレロたん : 部活の先輩。ミーハー。
・ビアンキたん : 部活の後輩。おとなしくて控え目。
・トレックたん : クラスメイト。活発なスポーツ娘。
・ジャイアントたん : クラスメイト。負けず嫌いなツンデレ娘。
・アンカーたん : クラスメイト。ショートヘア。頑張り屋さん。
・パナソニックたん : 幼馴染み。ドジっ娘。
・ミヤタたん : クラスメイトでクラス委員。真面目なメガネっ娘。
・マルイシたん : クラスメイト。黒髪さらさらロングヘアが魅力的な大和撫子。生徒会長。
・ルイガノたん : 何かとオサレなファッションリーダー。
・ジェイミスたん : 一本気のお侠な娘。マルイシたんちに居候中。
・ラレーたん : 由緒ある家柄だが、クラスの中でも目立たない大人しい子。シックな装い。
・フェルトたん : 陸上部と水泳部をかけもちする質実剛健で実直な子。
・キャノンデールたん : むっちり太めのバディがグラマラス。家庭部で手先が器用。
・タイムたん : クラスメイト。陸上部。ルックたんの双子の姉。
・ルックたん : クラスメイト。美術部。タイムたんの双子の妹。姉のタイムたんとは違いおとなしめ。
・バッソたん : デローザたんのメイド。無口。実はアンドロイド。
・オペラたん : ピナレロたんのお姉さん。美人で優しい。
・シュウィンたん : GTたんの妹。人見知りが激しい。世界で1番お姉ちゃん(GTたん・スコットたん)が好き。
・トマシーニたん : 園芸部部長。朝・昼休み・放課後と、中庭の庭園で植物たちに水をあげるのが日課。ロング(ウェーブ)。目が細い。心優しく博愛を尊ぶ。
・コリマたん : クラスメイト。ショート。無口で無表情。常にチネリたんと行動を共にする。謎多し。
・チネリたん : クラスメイト。金髪ロング(ストレート)に紅い瞳。他の生徒達と関わりが無く謎が多い。いつもコリマたんと一緒に行動している。
・クラインたん : 郊外にある屋敷の令嬢。病弱。トレック家に政略結婚を迫られている。
・サーベロたん : ブランド大好き少女
・プジョーたん(?) : ビアンキたんの祖母。昨年逝去。
・ゲイリー様 : 主人公の悪友。
・BH号 : バッソたんに度々襲い掛かるメカ少女。秘密結社オルベア製。
・コッピたん : 新聞部員。ロリ貧乳。
・マリンたん : 色黒水泳部員。キャノンデールたんとは幼馴染。
・ルネ・エルス様 : 学園の御真祖様。教師や生徒達はもとより、彼女の事を知る街の人々からも「神」と称される程の偉人。学園敷地内の聖堂に像があり、崇拝されている。
・メルクス様 : 現学園長でありコルナゴたんの母親でもある。コルナゴたんの我儘に手を焼いている。
・アラン先生 : 保健医。どんな怪我や傷も癒してくれる。大人の魅力たっぷりな白衣の天使(魔術師?)。
・リターン・オフたん : クラスメイト。帰宅部。お団子ヘアに大きなリボンを付けているのが特徴。結構かわいい。貧しい家柄故に今まで学園で差別を受けてきた自分を、初めて「同じ仲間」だと認めてくれた主人公のためにアシストとしてその身を捧げる。
・テスタッチたん : スポーツ系娘。実際優秀だが、なぜか大会とかアピールする機会が極端に少ない。基本的に古風な隠れ大和撫子だが、たまに最新のものをドンと買ったりする。しかしそれまでの決断がやけに長い。
・リッチーたん : テスタッチたんの従兄弟。日米のハーフで現在カリフォルニア在住。昔は保守的なアメリカの娘だったのが、最近では軽装であちこちに旅行に出かけている。とくにお気に入りは台湾とスイス。
・オータケたん : テスタッチたんの妹。もともとはスポーツ系で万能選手だったのが今では登山とかアウトドア系に移行。いつも山に隠っている娘。
・フジたん : 生まれは日本だが、アメリカ在住が長く、最近になって帰って来た帰国子女。 名前は和風だが、アメリカ国籍を有している。アメリカ育ちなのに自己主張がなく、いたって素朴で庶民的。
・サルサたん : アクセサリにこだわるラテン系少女。1年生。 見た目は今時の女の子だが、時折覗く古式ゆかしい物腰から、「おばあちゃんの知恵袋」と呼ばれたり呼ばれなかったり。


inserted by FC2 system