■セネガル〜マリ



サハラ砂漠はモーリタニア南端で終わり、セネガルに入ると砂丘は全くなくなってまばらな木立が目立つようになる。モーリタニア国境〜サン・ルイあたりまではまだ砂塵が飛んでくることがあるが、次第にバオバブなどの背の高い木も散見されるようになっていく。政治的・経済的に安定してきたこともあって西アフリカを代表する一国といったところだが、都市部で停電が多発していたりとやっぱし途上国である。道は概ね平坦。
また、セネガルやマリは安宿が少ない。地方都市では宿自体がほとんどなく、宿泊費も2500〜4000円くらいするのが普通。行き当たりばったりでは見つけにくいので安宿情報を多めに書いておいた。首都でビザ取得などをするなら、宿情報は前もって調べておこう。

Picasa 地図上で写真を見る@Picasa(■準備中) ※別ウインドウ/別タブで開きます
総走行距離 推定1000キロ前後
滞在期間 2011年4月
特記事項 政治的トラブルの多い西アフリカ地域にあって安定した国である。ビザも90日以内なら不要なので、西アフリカ旅行の際は首都ダカールが準備の足場になる。ただ、ダカールで毎日のように発生する長時間の停電や意外な物価高、高温になる内陸部やボロバスなどいろいろと問題は多い。なんか苦労してここまで来たのにあんまし面白くねぇー。
また、セネガルはJICA=海外青年協力隊、ボランティアの日本人が各地の町や村に滞在している。日本人は目立つので自転車旅行では顔を合わせることもたびたびある。
治安 そこまで危険ではないが、油断は禁物といったところ。周辺の国と違い、アルカイダ系組織による誘拐事件などは(確か)発生していない。ただ、過去に町中で首絞め強盗が起きた事例もあるので、人通りの少ないところやATMでお金を引き出した後などは目をつけられやすいので気をつけよう。
川沿いの地域ではマラリア蚊も多いが、ダカールや内陸ではあまりいなかったはずである(ちょっとうろ覚え)。
旅行中メモ 旅行中メモ第21回:セネガル総括、主にダカール関連のよもやま話
旅行中メモ第22回:セネガル総括、ダカールからのフライト及び雑多なメモ



エリア 地名 標高 ルート詳細
ロッソセネガル(モーリタニア国境)
〜リチャードトール
〜サン・ルイ
RossoSenegal
→RichardToll
→SantLouis
100(Border)
→100(SantLouis)
ロッソセネガルの村を出るとのどかな畑が広がり、交差点に出る。サン・ルイへ行くには西へ進むのだが、そちらには数十キロ進まないと町はない。国境を出て最寄りの町リチャードトールは交差点から東に約15キロ進んだ場所にある。わざわざ立ち寄るかどうかは微妙なところ。
サン・ルイまでは概ね平坦な道が続く。この区間はモーリタニアから砂塵が吹いてくることもたびたびあるようだ。あまりに暑かったので僕は途中でヒッチハイク。
サン・ルイ
〜ティエス
〜ダカール
SantLouis
→Louga
→Thies
→Dakar
100(SantLouis)
→180(Thies)
→100(Dakar)
サン・ルイからダカールまでは定期的に村や町があるので補給はしやすい。道も概ね平坦。ただし、セネガル全体に言えることだが1000円前後で宿泊できる安宿がほぼないという問題がある。一番安くて2000円、3000前後が相場といったところ。その割には大して綺麗でもないという。
ダカール
〜ンブール
〜カオラック
〜タンバクンダ
〜キディラ(マリ国境)
Dakar
→Mbour
→Kaolack
→Kaffrine
→Kongheil
→(バス)TambaCounda
→(バス)Kidira(マリ国境)
100(Dakar)
→100(Kidira)
やはり定期的に村や町があり、まばらにバオバブが生える平坦な道が続く。そしてやっぱり1000円前後で宿泊できる安宿がほぼない。それから、海沿いのダカールを離れて内陸に向かうほどどんどん気温が上がっていく。セネガル・マリ国境付近はアフリカ大陸でもっとも気温が高くなる場所のひとつとも言われている。自転車ではもちろん、ボロバスでの移動も非常にキツイ。
キディラ(マリ国境) KidiraBorder 100(Kidira) 川を挟んで両国の国境管理事務所がそれぞれある。場所がちょっとわかりにくかった気がするが、現地人が案内してくれるだろう。マリ側へは橋を渡ることになるが、歩いて渡るにはちょっと遠かった気がする。
ちなみに長距離バスだと深夜に到着することがある。それでも事務所は開いていてスタンプをもらうわけだが、メシ休憩も兼ねて2時間くらい待たされた。そこらへんでグースカ寝るわけにもいかんし、身体は疲れてるし頭は寝ボケてるし夜も暑いしでなんかもう大変なんだな。もしキャンプ用マットの類を持っているなら手荷物として持っておいたほうがいいだろう。
Kidira(マリ国境)
〜バマコ
Kidira
→(バス)Kayes
→(バス)Bamako
100(Kidira)
→?
→350?(Bamako)
バス移動なので情報はほとんどなし。カイエKayesの町(カイエスと読めるがフランス語だとカイと発音するらしい)はタンバクンダなどセネガルの地方都市と同じくらいの規模だったと思う。前述のとおり、この近辺は特に暑い地域。時期によっては夜間も35度以上あり、エアコンがない部屋では建物に熱がこもっていてとても眠れない。セネガル同様に宿代も安くない(2000円以上)ところが多いようである。
バオバブがまばらに生える西部から東へ移ると少しずつ緑が目立つようになる(と言ってもあまり変わらないが……)。傾斜は調べていないのでよくわからない。平地かゆるやかな丘陵くらいで極端な峠はなかったと思う。バマコの手前はちょっと山になっていたような気もするがうろ覚え。途中途中でしょぼい村や集落がある程度だった気がするが、バス客が休憩するための露店や簡易食堂はよく見かけた。
首都バマコでは観光客向けの宿もあり、Wi-Fiが使えるところもある。都市の規模で言えばダカールより小さく、ビルなどはほとんどない。東南アジアのような雰囲気。町中でもちょっと綺麗なレストランでWi-Fiが使えた。とはいえ速度はあまり早くない。



■シマノ取り扱い自転車ショップ

場所
チューブ
/パンク
用品
チェーン
ワイヤー
26インチ
スリック
タイヤ
26インチ
ホイール
コンポ
工具
/小物
オイル
サイクル
パンツ
詳細 写真
セネガル
/ダカール
市街中心から北に数キロのあたりにある小型のモール「カジノサム」に併設している「シティスポーツ(スポール?)」に欧州から輸入されたと思しき先進的な自転車用品の揃った店がある。カジノという名前だがギャンブル施設はない(スーパーのブランド名)。場所はダカールを南北に貫くVDNの南端から大通り沿いに800メートルくらい南。タクシーにカジノサムと言っても通じる。
メンテ台もあって品揃えはそれなり。ブレーキパッドやワイヤー類は結構揃っている。コンポーネント(ギアなどのメカ)類はシマノではなくスラム系が揃っている。確かシマノとスラムで混合しても動作するので、故障していてもなんとか間に合わせられると思う。西アフリカではこうした店は非常に少ないので自転車旅行者は要チェック。
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セネガル
/ダカール
×
×
×
市街中心付近にある自転車屋。品揃えは在庫スカスカだがいちおうスポーツ系自転車を取り扱っているらしい。自転車用の箱くらいは入手できるかも。場所は説明しづらい。店の名前はBomthiSports、住所は73, Av.Peytavin Dakar。 クリックで移動



■その他の情報

種別 場所 詳細 写真
地図 セネガル
/ダカール
海沿いのショッピングモール内の本屋でセネガルの地図が入手可能。ほかアフリカ各国の地図もまばらにある。ショッピングモールの名前は忘れてしまった……場所はダカールの半島南西側のあたり。新しく先進的なモール。 クリックで移動
安宿 セネガル
/リチャードトール
シングル一泊2400円ほど。名前はオーベルジュ・デ・ラ・シティレストAubergeDeLaCiteResto。Wi-Fi付きという話だったが使えず。市街中心付近の大通り沿い、確か銀行の近く。
いきなり高いがセネガルではやや安い方である。この値段でも設備は大したことない。他にも宿はあるが中級〜高級のロッジが多い。
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安宿 セネガル
/サンルイ
ドミトリー(相部屋)一泊1300円ほど。名前はオーベルジュ・デ・ジェニッセ?AubergeDeJeunnese。HostelWorld.comに載っているがWi-Fiなし。サンルイは観光地だけあって観光客向けの宿がいくつかある。サンルイ島の観光インフォメーションでも情報が聞ける。
サンルイ島では綺麗なホテルやレストランでWi-Fiが飛んでいることがあるが安宿では使えないところばかりのようだ。いずれ改善されるかもしれない。
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安宿 セネガル
/ルーガ
宿代はシングル3000円くらいだったと思うが、敷地内(駐車場)にテントを張らせてもらえる。シャワーも貸してもらえるので自転車乗りには助かる。料金は決まっていないが僕は700円くらい払っておいた。場所は国道から数百メートルくらいの場所だったと思うがうろ覚え。ホテルは少ないので聞き込みをすれば見つかるだろう。名前はカサ・イタリア。CasaItaliaHotelResto。 クリックで移動
安宿 セネガル
/ダカール
ドミトリー(相部屋)一泊1400円ほどでWi-Fi付き。HostelWorld.comに載っている民宿で名前はKerJahkarlo(ケージャッカルロ?)。住所はVILLA218, HLM.GrandMedine, Dakar(グーグルマップで検索しても出てこない^^;)。確かイタリア人の旦那さんが住んでいる普通の一軒家で、住宅街にの中にあり、宿の看板などは一切でていないので詳しい地図を持っていかないとまずわからない。が、HostelWorld.comに載っている地図は間違っている^^; 詳細は旅行中メモ第21回に地図入りで載せてあるので参考に。
部屋は広くて掃除も行き届いているが、ダカールは頻繁に停電するので何時間も電気が使えないことも多い。シャワーもお湯が出たり出なかったりする。ダカールの停電についての詳細も旅行中メモ第21回を参照のこと。
客足はさほど多くないが、可能であれば予約または電話確認して行ったほうがいい。周辺に安宿は多分ない。
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安宿 セネガル
/カオラック
シングル一泊2000円ほどでWi-Fi付き。名前はオーベルジュ・デ・ラ・ローズAubergeDeLaRose。街道沿いにあるレンガ色の大きな建物で向かいにガソリンスタンドがある。 クリックで移動
安宿 セネガル
/カフリーン
シングル一泊2600円ほど。おそらくカフリーンで唯一の宿。名前はAubergeSurReservationTelephonique(←これって宿名なのか?)。フランス人が経営している民宿のようである。住所の書かれた写真を右記リンク先に載せたが、目印がほとんどないので町をうろうろしても場所はまずわからない。まあ野宿すりゃいいんだがシャワーだけ浴びたいんだよな。。 クリックで移動
安宿 セネガル
/タンバクンダ
シングル一泊2200円ほどでWi-Fiとエアコンが付く。名前はオーベルジュ・サラコンフォートAubergeSaraConfort。タンバクンダのQuartierSalikenieという住所になっているが、住宅街にあって看板も地味なので非常にわかりづらい。saraconfort.skyblog.com クリックで移動
安宿 マリ
/バマコ
ドミトリー(相部屋)一泊700円ほどでファン付き。名前はスリーピングキャメルTheSleepingCamel。HostelWorld.comにも載っていてWi-Fiも飛んでおり、広々としてて居心地もまあまあ。場所もわかりやすい。
市内にはもう一軒日本人が訪れる宿があるようだが未確認。
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