■モーリタニア北部〜南部



西サハラ南下ルートでの最後の砂漠越え。西サハラ(モロッコ)とは文化的にも環境的にも変わってくるので、心構えしておかないとカルチャーショックを受けることに。。モーリタニアの砂漠越えは西サハラとは別物である。めざせヌアクショット!☆(ゝω・)vキャピ

Picasa 地図上で写真を見る@Picasa(■準備中) ※別ウインドウ/別タブで開きます
総走行距離 推定700キロ前後
滞在期間 2011年3〜4月
特記事項 モーリタニアは西アフリカ地域でもちょっと独特の、クラシックな文化を持った国である。
地図上ではヌアディブと首都ヌアクショットの間には何もないように見えるが、実際にはモーリタニア遊牧民の住居や集落、検問とそれに付随した小さい商店などが点在しているため、全くの無補給ということはない。集落民の住居が倉庫兼商店になっていることもある。各所で水、ドリンク、菓子類などは買うことができるが、まともな食事がとれる場所は一箇所しかないので食料はしっかり積載しよう。
ヌアディブ、ヌアクショットともにモーリタニアらしい砂と埃にまみれた町並みだが、旅行者向けの安宿も存在する。ヌアクショットの安宿のWi-Fiは(セネガル以南に比べれば)そこそこ安定していた。一週間ほど滞在したが停電もあまりなかった気がする。
車での移動手段は、ボロバスとボロタクシーがある。タクシーも安く、ヌアディブ〜ヌアクショット間の500キロ以上を20〜30ドル前後で移動できる。徒歩旅行者は故障のなさそうな車を選んで移動しよう。
西サハラ同様にモーリタニア縦断ルートに関してもブログの「旅行中メモ」にも写真入りで記録しておいた。下記リンクを参照のこと。
旅行中メモ第19回:モーリタニアのサハラ越えと西サハラとの違いなど
治安 貧しく、輸入品の物価高にあえぐ国なのであまり良くはない。北斗の拳に出てくるような世紀末的風景もちらほら。観光客を狙った凶悪犯罪はあまりないようだが、油断しない方がよさそう。町中では物価高に対する抗議デモをやっていたりもする。また、アルカイダの残党が潜伏していて外国人の誘拐が発生したことがあるが、これは主にモーリタニア内陸部方面の砂漠地帯での事件らしい。隣接するマリ北部などでも誘拐が多発していたので、西側はまだそうした危険は少ないと言えるようだ。モーリタニアを縦貫するヌアディブ〜ヌアクショット〜セネガル国境までの国道は軍の検問も多く、それなりに取り締まりがされている様子。
また、軍人もちょっといい加減な態度だったり、やたら厳しい態度だったりと慎重に接しなければならないことがあるので注意が必要。フランス語も通じたり通じなかったり(現地語はウォロフ語)。



エリア 地名 標高 ルート詳細
西サハラ国境
〜ヌアディブ
Border
→Nouadhibou
100(Border)
→100(Nouadhibou)
道はシンプルで、国境を越えて線路と交差するところに交差点があり、それぞれヌアディブ方面とヌアクショット方面に分かれている。ヌアディブ方面へは半島を40キロほど南下していくわけだが、途中に3箇所くらい検問があり、そのたびにパスポートの提示や簡単な質疑応答を受けた。旅行者と説明すればまず問題ないが、ヌアディブの宿泊先を問われたときの答えを用意しておいた方がベター。僕は適当にセントラルホテル、とか言ってお茶を濁していた。
国道をまっすぐ南下するだけでヌアディブ市街のメインストリートに入れる。最初に商店が並ぶ北側の市街に差し掛かり、閑散とした区画を挟んで同じく商店が並ぶ南側の市街に到達する。南市街には小さいが数軒の輸入品スーパーや銀行があるので、それを目印に進めばよさげ。輸入品スーパーや銀行を越えた先の南端付近の道沿いに、わかりづらいが塀で囲まれた宿がある。名前はAU CAMPING BAIE DU LEVRIERで看板が出ている(旅行中メモ第19回参照)。前述の検問で聞かれたときはコレを答えればお茶を濁せると思う。ヌアディブは西サハラのダフラやブジュドゥールとは全く違う途上国然とした町なので注意。南市街をさらに数キロ以上南下すると港湾区画があるようだが詳細不明。この周辺の浅瀬には沈没した艦船らしきものが見えていて全く世紀末である。
ヌアクショットへ行くにはまた国境近くまで折り返さなくてはならない。北上するとなると向かい風になるので、僕は途中までタクシーでトバした。タクシーや長距離バスは北市街の北端付近で拾える。
ヌアディブ
〜ボウ・ラ・ノワール
Nouadhibou
→(タクシー)BowLaNoir
100(Nouadhibou)
→100(BowLaNoir)
タクシーで飛ばし。ボウ・ラ・ノワールまでと頼んだが、実際にその名前の村があるのかは不明。ミシュラン地図だとBowLaNoirと表記されていた気がするんだけど、グーグルマップだとBonLanuarとか小さく表記されてるし、まあこのへんの地理名なんて適当なんだろう。街道が右にカーブしていくあたりの簡易ストアが数軒集まっている場所で降ろしてもらった。道沿いのマイルストーンによればヌアディブから約80キロ地点。
ボウ・ラ・ノワール
〜荒野のレストラン
〜ヌアクショット
BowLaNoir
→Nouakchott
100(BowLaNoir)
→100(Nouakchott)
モーリタニアのサハラ縦貫道越え。以下に補給地点を記す。

○ヌアディブから
ボウ・ラ・ノワールまで推定約80km(僕はタクシーで移動)

○ヌアディブから
125km ストア(民家)
149km ストア、検問(point150km)
172km ストア、簡易宿
198km ストア(民家)
241km レストラン、ガソリンスタンド、簡易宿?
268km 検問
293km ストア(民家)
298km ストア(民家)、簡易宿?
313km ストア
379km? ストア(集落)
393km ストア、検問
458km ストア、検問
488km ヌアクショットの町


旅行中メモ第19回ではボウ・ラ・ノワールからの距離で書いていたが、現地のマイルストーンに合わせてヌアディブからのキロ数に書きなおした。ヌアディブからだと488キロ、ボウ・ラ・ノワールからだと408キロということになる。
タイミングにもよると思うが、海沿いの西サハラと違って高温で横風になりやすく、それまでのように追い風で一日150キロ楽勝〜という感じには全然いかなかった。西サハラで25度前後だった気温が35〜40度にもなる。てゆか40度超えちゃう。さらにハエが多くて、自転車で走行していてもたかってくるので精神的にもキツイ。水と食料積載の観点から3日で走破したいところだが、うまくゴールできたらおめでとうってところである。なるべく涼しい早朝のうちに距離を稼ぎたい。僕は日差しや砂塵対策としてターバンを2枚巻いていた。
ポイントになるのは241キロ地点にあるガソリンスタンドとレストラン。ここは00年代後半にできたらしく、高速道路のサービスエリアよろしく半砂漠の中にポツンと現れる。食事はホットドッグ程度のものだが有難い。水やドリンクも冷蔵庫で冷えてるので、なんとかここまでたどり着いて態勢を整えたいところ。
それ以外の場所でもサハラ遊牧民がまばらに住んでいて、頼めば水やドリンク、菓子程度の食料を買うことができる。50〜100キロごとにある軍の検問所のそばにも雑貨屋があることが多い。宿もないように見えて簡易テントで泊めさせてくれる場合がある。看板などはないのでストアなどで寝泊まりできる場所があるか聞き込む形になる。詳しくは旅行中メモ第19回を参照のこと。
ヌアクショット
〜ティグエント
〜ロッソ(セネガル国境)
Nouakchott
→Tiguent
→Rosso
100(Nouakchott)
→100(Rosso)
ヌアクショットから南下していくと砂漠の中に少しずつ木立が目立つようになっていく。アップダウンも多少あるが、商店のある集落もたびたびあり、それまでよりはだいぶ楽に進むことができる。ティグエントの村には一軒だけやや新しい安宿があった。さらに100キロ進めばロッソの村があり、国境の川が流れている。ロッソの村は通過してしまったが宿もあるようだ。セネガル側の村はロッソセネガルと呼ばれていて、こちらにも一応宿や商店はある。どちらも日中は人の往来が激しくて騒がしい。
ロッソ(セネガル国境) RossoBorder 100(RossoBorder) どちらの国も川岸に国境管理事務所があり、そこでスタンプをもらう。勝手に案内をしはじめて10ドルほどの金を要求してくる案内屋がいるが、迷子になるような場所ではないので無視して問題なしだが、自転車を事務所に入れづらい構造になっているため、数ドル渡して自転車を見張っていてもらうのも手だろう。川では簡易フェリーが往来している。いちおうお金を払うらしいのだが人も多かったため、僕は何も払わずに乗り込んで気がついたら対岸に着いていた。
この国境はだいぶ騒がしく、案内屋の勧誘がしつこい。職員が外国人のパスポートをまとめて回収することもあるが、できれば回収前にさっさとパスポートを持って受け付けに押し入ってしまいたいところである。



■シマノ取り扱い自転車ショップ

場所
チューブ
/パンク
用品
チェーン
ワイヤー
26インチ
スリック
タイヤ
26インチ
ホイール
コンポ
工具
/小物
オイル
サイクル
パンツ
詳細 写真
なし
-
-
-
-
-
-
-
-
-
先進的な自転車屋は首都ヌアクショットでも皆無。今後も当分はできそうな雰囲気はないので期待できない。 なし



■その他の情報

種別 場所 詳細 写真
安宿 モーリタニア
/ヌアディブ
南市街の南端付近のメインストリート沿いに700円ほどの安宿がある。塀に囲まれているので防犯性も高い。北から市街に進入していって、輸入品スーパーや銀行を通り過ぎたあたり。名前はAU CAMPING BAIE DU LEVRIERでいちおう通り沿いに看板が出ている。他にも安宿はあるようだが、ヌアディブの町はゴミゴミしていてよくわからない。 クリックで移動
安宿 モーリタニア
/ヌアクショット
一泊1200円ほどでWi-Fi付きの安宿。名前はオーベルジュ・デ・ラ・デューンAubergeDeLaDune。場所はちょっと説明しにくいが、中心街から1キロほど東に離れた場所の大通り沿い、エールフランス航空のオフィスの向かいにある(しかしこのオフィスもうクローズしてるっぽいのでアテにならないかも)。この宿は中心街まで歩いて行ける距離にあるのが便利。中庭に面した部屋と奥の別棟の部屋があるが、後者は使いにくい。
距離の関係でヌアクショット到着時はヘトヘトor日暮れ到着になる可能性も高い。街灯の並び始める町の入り口から約4キロ?あたりの大通り沿い、交差点の手前に宿が二軒あるので、とにかく宿に入りたい場合はそこへ。左手側がオーベルジュ・サハラAuberge Sahara、右手側がホテル・エミラHOTEL EMIRA。オーベルジュサハラは旅行本ロンリープラネットに掲載されている欧米人に人気の宿のようだ。
クリックで移動


inserted by FC2 system