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総走行距離 | 推定1800キロ前後 |
滞在期間 | 2011年1月〜3月 |
特記事項 |
スペイン側と比べてはっきりと物価が安くなるので滞在しやすい。また、西サハラも含めてド田舎でも安宿やモロッコ料理の出るレストランはあるので居心地もいい(アトラス山脈以南の砂漠地帯へは足を伸ばしていないので不明)。
中規模以上の町なら昔からの旧市街(メディナ)があり、500〜800円前後の古い安宿がある。そうした宿ではネット環境がないのが一般的だが、地方の町の安ホテルなどで使えることもたびたびある。 インターネット屋もちらほらある。都市部にあるマクドナルドで無線LANが使えるが、なぜか一時的に使用不能になることがあり、ちょっと安定しなかった。小洒落たレストランや観光客向けのカフェなどでも使える場合があるほか、地方の小規模な町でもガソリンスタンド併設のレストランで使える場合があるなど、全体的にネット回線のインフラは整っている方である。 一方で、モロッコは発展している割に先進的な自転車屋とかアウトドアショップがほとんどない。というか僕は見たことがない。都市部の新市街を中心に結構探したのだが……。街道でロードバイクが走っていることもあるので皆無というわけではないと思うが、パーツのトラブルなどがあったら日本から受け取るか、スペインまでお出かけすることになるかも。 観光地を巡る際にタクシーをチャーターするとやたら高くつくが、乗り合いタクシーは安い。鉄道は二等車だと背もたれが倒せずちょっと窮屈。 モロッコには公衆浴場であるハマムがある。観光地ではマッサージやエステをウリにしているが、自転車旅行で訪れるようなヘッポコな田舎町では旧態依然としたサウナとして営業していて、野宿のお供に便利だったりする。でかい建物で煙突がついていて入り口が男/女で分かれていたらハマムである。また、礼拝前に身体を清めるイスラムの文化によるものか、ホットシャワー屋というものも存在する。その名の通り、スポーツクラブよろしくシャワー室がたくさんあって、受け付けでカギを受け取って使わせてもらうというもの。モロッコの安宿はお湯の出が悪いことが多いが、ホットシャワー屋は(僕が利用した限りでは)アツアツのお湯がドバドバ出て非常に快適。主に旧市街にあるが、ガソリンスタンドに併設されていることもあった。古い安宿で、シャワーがないor水しか出ない、と言われたときに、シャワーはあっちで使えるよと言われたらホットシャワー屋が近くにある。入り口にはDOUCHE(ドゥーシュ、ホットシャワーのこと)とか書かれている。 ついでに、西サハラ縦断ルートに関してはブログの「旅行中メモ」にも写真入りで記録しておいた。下記リンクを参照のこと。 旅行中メモ第18回:西サハラ南下ルートの風向き、補給ポイント、携行食料 旅行中メモ第19回:モーリタニアのサハラ越えと西サハラとの違いなど |
治安 | 概ね良いといえるだろう。ただ、観光客相手にふっかけてきたり、しつこく客引きしてくる商人は多い。特に面倒くさいのが自称ガイドで、観光地(迷路のような旧市街など)を歩いていると勝手に案内役を始めだし、後でお金を請求してくるというもの。きっぱり断らないとしつこく寄ってくるが、迷子になりやすい旧市街でさっさと目的地に行きたい場合はうまく使うのも手である。200〜300円くらい渡すと満足して去っていく(たけーよ)。他にも、長距離バスを探していたら親切にも乗り合いタクシーを案内してくれた、と思ったらツアーの勧誘が始まったとか。まったくめんどくさい話だ。 |
エリア | 地名 | 標高 | ルート詳細 | タンジェ 〜メクネス |
PortTanger →Tanger →Larache →MechraBenKsiri →Meknes |
0(PortTanger) →150 →50 →150 →0(Tanger) →200 →100(Larache) →0 →100(MechraBenKsiri) →620(Meknes) |
タンジェ港からタンジェ市街まではかなりアップダウンがあり、スペインから午後のフェリーで渡ってくると町まで辿りつけない可能性があるので注意。タンジェではモロッコの他の町と同じくメディナ(旧市街)に古い安宿が集まっているほか、大通り沿いにも1000〜2000円前後の安ホテルがある。
タンジェ以降の道は平地やおだやかな丘陵地帯が続く。町やガソリンスタンドも多いので補給に困ることもないだろう。メクラベンクシリからメクネスへの道は上りになる。メクネスの少し手前にはローマ遺跡ヴォルビリスと、その拠点となるムーレイ・イドリスの町があるが、メクネスから乗り合いタクシーで訪れるのも簡単。 |
メクネス 〜フェズ |
Meknes →(バス往復)Fes |
620(Meknes) →?(Fes) |
観光地のフェズへはメクネスからバスを使って日帰りで観光した。距離は片道50キロくらい。フェズ旧市街は起伏の激しい迷路の町なので、フェズ宿泊にこだわらなければメクネス拠点で観光するのが楽かも。 |
メクネス 〜カサブランカ 〜マラケシュ |
Meknes →Rabat →CasaBlanca →Marrakech |
620(Meknes) →350 →500(Tiflet) →100(Rabat) →100(CasaBlanca) →300(Settat) →200 →600 →500(BenGuerir) →550 →400(Marrakech) |
メクネスから西へは緩やかに下り、再び上り返してから平地が続き、沿岸部にだいぶ近づいてガクンと下る。カサブランカまではほぼ平坦。カサブランカからマラケシュへはアップダウンを繰り返しつつ、緩やかに上っていく。ベン・グエリルから少し上った後は緩い下りになり、そのままマラケシュに至る。 |
マラケシュ〜ワルザザート | Marrakech →(バス)Ouarzazate |
400(Marrakech) →?(Ouarzazate) |
マラケシュからバスとタクシーで観光。アトラス山脈が横たわる山岳地帯を越えると砂漠地帯になる。余談だがモロッコはタクシーが安い。乗り合いとはいえ、200キロ移動して2000円前後で済んだ。 |
マラケシュ 〜エッサウィラ 〜アガディール 〜グールミン |
Marrakech →Essaouira →Agadir →Tiznit →SidiIfni →Guelmim |
400(Marrakech) →400(Chichaoua) →450 →0(Essaouira) →500 →300(Tamanar) →100(Agadir) →300(Tiznit) →450 →100(SidiIfni) →200 →150 →600 →300(Guelmim) |
マラケシュからチチャワまで概ね平坦な道が続き、海辺で下ってエッサウィラに至る。チチャワの安宿はアガディール方面への国道沿いにあるガソリンスタンドの裏手にある。エッサウィラからの海沿いルートは細かいアップダウンが多く、海風(向かい風)も吹きやすいので意外と大変。アガディールは真新しいリゾートシティとして有名で、安宿を見つけにくい。中央モスクの近くにいくつかある。他はアガディールの北10〜15キロ近辺に観光客向けの小規模な町やビーチがいくつかあり、通過するだけならそのへんで安宿を見つけてもいいかも。
このあたりの海沿いは欧米人の避暑地として有名なようで、キャンピングカーが多く、モロッコにしては珍しくキャンプサイトも点在している。シディ・イフニには一泊250円で宿泊できるキャンプサイトがあり、近くに無線LANの使えるレストランもあってお安く滞在できる。しかし海風が強いのでテントを離れる際は注意。ここはかつてスペイン領だった町なので滑走路やキリスト教系の建物があったりちょっと雰囲気が違う。 シディ・イフニから峠を越えるとやや荒涼とした礫砂漠になり、サハラウィ(サハラ遊牧民)系の衣装を着た人が目立つようになる。グールミンより西は国道沿いの小規模な町や村が減り、西サハラへ近づくことを感じさせる。 |
グールミン 〜タン・タン 〜タルファーヤ 〜西サハラ |
Guelmim →TanTan →ElOuatia →SidiAkhfennir →Tarfaya →SaharaOccidental |
300(Guelmim) →400 →100(TanTan) →200 →100(ElOuatia) →100(Tarfaya) |
グールミンから西は補給ポイントがぐっと減る。以下に補給地点を記す。
○グールミン→タン・タン 50km レストラン 70km レストラン、ガソリンスタンド 129km タン・タンの町 ○タン・タン→エル・ワティア 13km? ストア 27km エル・ワティアの町 ○エル・ワティア→タルファーヤ 31km リゾート地開発中(2011年) 33km ストア 71km レストラン 90km シディ・アクニールの町 159km レストラン 192km タルファーヤの町 グールミンからタン・タンへの道は50キロ地点に小さいレストランが二軒、70キロ地点にガソリンスタンドやレストランがあるトラックストップがある。他にはほぼ何もない。この地域は強い風が吹きやすく、追い風なら楽に進めるが、海からの真向かいの風になることもあって風向きによっては思わぬ苦労をさせられることがある。タン・タンやエル・ワティアは小規模だが小奇麗な町なので休息できる。 エル・ワティアからは31キロ地点にリゾート地の開発がされている。33キロ地点にストア、71キロ地点にガソリンスタンドとレストランがある。シディ・アクフェニールからは69キロ地点にレストランがある。シディ・アクフェニールの西には塩の採掘場があり、遠目に確認できる。タルファーヤの町は住宅街の路地が舗装されていなかったりとそれまでの町とだいぶ雰囲気が異なるが、治安は悪くないように思えた。ここから南下すると西サハラとの境目がある。モロッコ政府的にここは国境ではないという認識なので検問などはなく、小規模な集落や商店があるのみである。 |
場所 | /パンク 用品 |
スリック タイヤ |
ホイール |
類 |
/小物 |
パンツ |
詳細 | 写真 | |||
なし | モロッコでは先進的な自転車屋を発見できなかった。大都市の新市街にはありそうなのだが……。地理的に欧州にも近いので今後新しくできる可能性は高い。 | なし |
種別 | 場所 | 詳細 | 写真 |
地図 | モロッコ /マラケシュ |
ジャマ・エル・フナ広場周辺のポストカードなどを売っている観光客向けの土産物屋、本屋でモロッコの地図を売っていた。北アフリカ広域地図やモーリタニア、セネガルなどの地図はなし。タンジェやラバト、カサブランカでは見かけなかったが探せばあるかもしれない。 | クリックで移動 |
安宿 | モロッコ /全土 |
ちょっと大きい町なら旧市街(メディナ)に行くと古い安宿がある。お湯が出なかったりもするが、近くに簡易なハマムやホットシャワー屋があってそちらの利用を勧められることも。 | クリックで移動 |
安宿 | モロッコ /カサブランカ |
新市街には2000円前後のやや高めのホテルが多いが、旧市街(メディナ)に500円程度の安宿がある。カサブランカの旧市街には例のホットシャワー屋があるので、興味のある自転車乗りはどうぞ。というか冬場は普通に熱くてありがたい。 | クリックで移動 |
安宿 | モロッコ /マラケシュ |
2009年頃に開業した日本人宿がある。この日本人宿は清潔な雰囲気で短期旅行者が多いようだ。結構繁盛しているようで、タイミングによっては予約が必要かも。詳細は下記HPにて。House13でググっても出てきます。 http://www.house13.net/ |
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安宿 | モロッコ /エッサウィラ |
ドミトリー(相部屋)1泊700円でWi-Fiアリと、モロッコでもっともコストパフォーマンスの高かった宿。風光明媚な旧市街の只中にあるので、ネット作業や日本からの荷物受け取りなどでしばらく滞在するにはいいかも。名前はHostelDarElPacha。HostelWorld.comで住所なども確認できるので、暇な人はどうぞ。 | クリックで移動 |