■タンザニア



首都ダルエスサラームから西に向かい、マラウイ国境までの道。自転車旅行的には定番のコースである(そもそもこんなところを走る人は少ないが、走る人はだいたいこのルートを走るのでやっぱり定番である)。平原、山岳、荒涼とした盆地と景色はそこそこ移り変わっていく。町や村はいかにもアフリカ然とした、現代とは思えない雰囲気の場所が多くて好きなルートだ。マサイ族の集落なども多くある。ルートの途中にはミクミ国立公園がある。走っているとインパラをはじめ、ゾウやキリン、バッファローなどを見ることができる。

また、このルートは2011年とは別に2007年にも走行しているので2回走っていることになる。雨季と乾季では風景も結構違って、雨季は緑が鮮やかだが雨が多い、蚊も多い。乾季はその反対。

Picasa 地図上で写真を見る@Picasa(■準備中) ※別ウインドウ/別タブで開きます
総走行距離 推定1300キロ前後
滞在期間 2007年3〜4月 / 2011年7〜8月
特記事項 前述のとおり雨季と乾季で景色がだいぶ異なる(まあ他の国もそうだと思うが、この国は両方行ったのでそう感じる)。どちらの時期に行くかはお好みでとしか言えないが、僕は雨季のほうが鮮やかでよかった。
宿泊施設はかなり多い。値段も数百円から1500円前後とさまざま。数百円の宿はほとんどがバケツシャワーでベッドも固かったり弱ってたり。観光地的なWi-Fiの飛んでいるようなホステルはダルエスサラームやザンジバル島に限られ、他の町では中級〜高級ホテルでないとWi-Fiは見込めない。
また、この国にも日本からのJICAボランティア(海外青年協力隊)の隊員が多く派遣されているらしい。
治安 貧しい国であり、都市部は危険が多いと言われる。しかしケニアや南アフリカの都市部のような暴行や襲撃事件はあまりないので、ローカルな旅行に慣れていればそんなに危険でもないと思う。田舎の町や村はのどかだ。むしろマラリア蚊をはじめ各種の感染症の方が怖い。
政治的にはかなり安定しているので、デモだとか民族紛争みたいな話は少ない。ケニアほど治安が悪くもないので東アフリカでは比較的旅行しやすい。
旅行中メモ 旅行中メモ第24回:主に東アフリカのもろもろ



エリア 地名 標高 ルート詳細
ダルエスサラーム
〜ザンジバル
DarEsSalaam
→(船)Zanzibar
→DarEsSalaam
0(DarEsSalaam)
→0(Zanzibar)
→0(DarEsSalaam)
ダルエスサラームからザンジバル島への船での往復。島へは港にフェリーがたくさん出ている。船は高速船と大型船の二種類。高速船の方が自転車が積み込みやすかった。フェリー会社がたくさんあるがどれも大差ないと思われる。値段は外国人は片道30ドルくらいとかなり高い。また、ザンジバル島は強い自治権を有しているので入島の際にパスポートの提示とイエローカード(黄熱病の予防接種)の確認がなされる。黄熱病に関してもし予防接種を受けていない場合はその場で予防接種を受けられるような様子だったが未確認。
ダルエスサラーム
〜モロゴロ
〜イリンガ
DarEsSalaam
→Morogoro
→Iringa
0(DarEsSalaam)
→200(Chalinze)
→550
→500(Morogoro)
→600
→500(Mikumi)
→650
→450
→500
→700(KidongaMotel)
→1200
→1600
→1500
→1600(Iringa)
ダルエスサラームから東は細かいアップダウンが多い。ムランディジの村を越えると平原が広がるが、チャリンゼからまたアップダウンが出はじめ、ゆるやかに標高が上がっていく。モロゴロ以降はアップダウンも落ち着いて、ミクミの村まで平原が続く。
ミクミの村からは山岳に入るように見えるがひと山越えるとそんなに上らず、バオバブが群生する谷間を抜けていく。このあたりは地図やグーグルマップの地名表記がアテにならないのだが、ミクミから121キロ地点にキドンガモーテルというサービスエリアのような場所があり、1500円ほどで宿泊できる。まともなレストランもあるので野宿するにも一段落つけるだろう。
キドンガモーテルを過ぎると本格的に峠になり、標高は1200まで一気に上がる。その後はやや傾斜も落ち着くが次第に標高は上がっていく。山岳地域では気温も5〜10度ほど下がり、特に朝晩は冷え込みがきつく温度差が激しい。日中は35度くらい出ていても15度前後まで冷えることがあるので、特に野宿する場合はそのつもりでいよう。
イリンガの手前ではゆるやかに下っていくものの、町に入る直前で傾斜のきつい上り坂がある。歩道と車道がわかれているので車道を通ろう。この丘のせいで頂上に着くまで町の全景は見えないようになっている。
イリンガ
〜マカンバコ
〜ムベヤ
Iringa
→Mafinga
→Makumbako
→Mbeya
1600(Iringa)
→1500
→1850
→1750(Mafinga)
→1600
→1850
→1700
→1850
→1600(Makumbako)
→1300
→1100(Chimara)
→1750
→1700(Uyole)
→1750
→1700(Mbeya)
イリンガからは再びアップダウン。この区間は傾斜はゆるいものの上ったり下ったりが多い。マフィンガの村を越えると長い下り坂と上り坂がある。この先にはサオヒルという村が地図で書かれているが、この村は国道から離れているため補給するには面倒。しかしこの近辺は補給できる場所が少ないので注意。
マカンバコの町は山岳の端にあり、強い風が吹きがち。町を越えると長い下り坂に出て山岳はいったん終わる。この先は盆地のようになっていて傾斜も少ないが気温が高い。チマラの村を越えるとじわじわと上り始め、そのまま上りきると国道の三叉路にウヨーレの村がある。宿もあるので、単にマラウイをめざすだけなら左折してムベヤの町には立ち寄る必要はない。
ムベヤの町は坂の上と下にそれぞれバスターミナルがあり、銀行などは坂の上の地区にある。下からは見えないのでちょっとわかりにくい。
ムベヤ
〜トゥクユ
〜キエラ(マラウイ国境)
Mbeya
→Tukuyu
→KyelaBorder
1700(Mbeya)
→1750
→1600(Uyole)
→2200
→1300
→1400(Tukuyu)
→500
→550
→500(KyelaBorder)
ウヨーレの村からトゥクユまではルングウェ山?という山越え。2200まで上り、しばらくアップダウンを繰り返した後に一気に下る。途中いくつかの村を経て1300まで下りきり、ちょっと上ってトゥクユの町に着く。
トゥクユを過ぎると再び道は下り続ける。この付近は大地溝帯に位置している。途中何回かの上りはあるものの500まで下り、国境手前の村が見えてくる。気温もだいぶ上がる。キエラの村の本体はマラウイ湖岸にあるらしいがこの国境手前の村も宿やレストランなどは多いので補給には十分。マラウイ側に渡るとカロンガまでまともな町はないので(カロンガもあまり大きくないが)この国境で両替や食事を済ませておきたいところ。
キエラ(マラウイ国境) KyelaBorder 500(KyelaBorder) 雑貨屋やレストラン街を過ぎると開けた場所に国境と国境管理事務所がある。スタンプをもらってマラウイ側へ渡るだけで難しいことはない。マラウイ側の同じような事務所で同様にスタンプをもらい入国する。マラウイはビザ不要だ。
両替は闇両替屋もうろうろしているが、タンザニアの国境管理事務所の近く(道の向かい)に銀行が管理している正規の両替屋がある。ここで両替してもらうと安心。
前述のとおりマラウイ側は雑貨屋やレストランも少ないので食事や両替は先に済ませておきたいところ。



■シマノ取り扱い自転車ショップ

場所
チューブ
/パンク
用品
チェーン
ワイヤー
26インチ
スリック
タイヤ
26インチ
ホイール
コンポ
工具
/小物
オイル
サイクル
パンツ
詳細 写真
タンザニア
/ダルエスサラーム
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地方都市は元より、首都ダルエスサラームでも先進的な自転車屋はほぼ皆無。カリアコー・マーケットにもボロい自転車屋がある程度。首都の郊外にあるショッピングモール「ムリマニ・シティモールMlimaniCityMall」にはイギリスから輸入されたと思しき安い自転車パーツが少数ある。安物のチューブやワイヤーなどはなんとかなるかもしれないが、シマノ製品などはほとんどアテにならない。今後も少なくとも2020年くらいまではできないだろう。この周辺で在庫を期待できるのはケニアのナイロビくらい(行ったことはないが)。ダルエスサラームからバスで1日かかるが、値段は確か片道1000〜2000円くらいなので最悪バスで買い物しにいくことは可能。 クリックで移動



■その他の情報

種別 場所 詳細 写真
地図 タンザニア
/ダルエスサラーム
フェリー乗り場の近くにある兵士の像アスカリ・モニュメントの付近、SamoraMachel通りの南側にサラマンダーブックショップという本屋がある。小さいが看板が出ているので通りの南側を移動していればわかると思う。ここではイギリスなどから輸入された英語圏の本が揃っていて地図も少数ある。イギリス製のタンザニア国地図は精度もそこそこ高く使いやすい。値段は800円くらいだった気がする(うろ覚え)。 クリックで移動
安宿 タンザニア
/ダルエスサラーム
HostelWorld.comに載っているジャンボ・インでは珍しくWi-Fiが利用できる。他にも宿はあるがWi-Fiなどの観光客向け設備が整っているところは稀。ダルエスサラームの安宿は全体的に高く、YMCAホステルなどの格安宿は数が少ない。シーズン中は満室になりやすいので要予約。他の町に関しては観光客自体が少なく、安宿もたくさんあるので行き当たりばったりでもまず問題はないだろう。 クリックで移動


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