■ボリビア西部〜中南部



チチカカ湖畔のコパカバーナから入ってラパス、オルロを経由してウユニ塩湖を目指すルート。 ウユニ塩湖の北側から入り、東側へ抜ける形になる。




Picasa 地図上で写真を見る@Picasa(■準備中) ※別ウインドウ/別タブで開きます
総走行距離 推定700キロ前後
滞在期間 2010年9月5日〜10月12日
特記事項 ウユニ塩湖は雨期に水が張ると綺麗ということで有名だが、本当に鏡張りのような水が張るのは 12〜2月の雨期ど真ん中ぐらいのようだ。期待どおりいかなかったという旅行日記がウェブで散見される(とはいえ綺麗だけど)。 自転車走行としては塩湖がウェットになると走れるかどうか不明。何もない砂漠みたいなものなので逆に雨期は要注意。
路面状況は、コパカバーナ〜ラパス〜オルロ、そしてオルロからチャヤパタあたりまでは良い。 そこからウユニ塩湖北側へは悪路になっていく。
ポトシやスクレ方面はウユニからバスで移動した。ウユニ・ポトシ間は悪路が多いが、いずれ整備されるかもしれない。
治安 ラパス市街が、ペルーのクスコやプーノと比較して明らかに悪い。 とはいえひったくりが頻発するほどではないので、日中なら普通に気をつけていれば大丈夫だとは思う。 観光時はバッグの持ち方などを警戒しておいたほうがいい。タクシーはボッタクリが多いと聞いていたが10回は使ってそんな事はなかった。
オルロ、ポトシ、スクレではポトシが若干悪い?程度。地方の村はどこもだいたい同じ雰囲気。
セルバ地域の村ルレナバケもそんなに悪くはない。



エリア 地名 標高 ルート詳細
ユングーヨ(ペルー国境)
〜コパカバーナ〜ラパス〜オルロ
Yunguyo
→(バス)CopacaBana
→HuataJata
→ElAlto
→LaPaz
→PataCamaya
→Oruro
3600?(Yunguyo)
→3600(CopacaBana)
→4000
→3600
→3800
→3600(HuataJata)
→4000(ElAlto)
→3400(LaPaz)
→3800
→3700
→3800
→3500(PataCamaya)
→3700
→3500(Oruro)
コパカバーナからチチカカ湖そばの道は峠は400、200ほど上る。フラットな区間はあまりない。 渡し船で湖の対岸に渡ってからも緩いアップダウンが続く。 小さい集落がいくつかあるが、どれもストアがあるかないか程度のもの。 ワタハタには道沿いにレストランが数軒と4つ星だかのホテル、 レストラン兼営の今にも潰れそうなホテルがある。村という感じではない。
その先の三叉路のあたりにはストアがあり、そこからは路面状態も良くなる。傾斜もフラットが目立つ。 エル・アルト近くまで来るとやんわりと上っていき、レンガづくりの建物が目立ち始め、やがて町になる。 陸橋のような交差があるところがラパスへの入り口。確か陸橋の上、左手側へと進むとラパス(ちょっと自信ない)。
前方に料金所が見え、ラパス市街が一望できる場所に出る。ここからは高速道路と下道があるが、 高速道路から下っていける。車の往来は結構激しいが、下道は傾斜が急で路面状態も良くない。 市街をぐるっとまわりこむように下りていくとラパス市街の谷底のメインストリートに出る。 安宿が集中しているのは遠目からも目立つサンフランシスコ教会のあるあたり。 谷底のメインストリートから北あるいは南に2〜3ブロック上ったあたりに多い。
ラパスから南下するためには再びエル・アルトまで登り返さなくてはならない (地図だと近道できそうに見えるがそんなことはないらしい)。 面倒なら大きめのタクシーを使えばエル・アルトまで7〜8ドルで行ける。 エル・アルトからオルロまでは時おり緩いアップダウンがある程度の道。路面状態は良い。 途中の村や集落にはストアもあり、補給もさほど難しくない。パタカマヤにはレストランや安宿がある。
オルロ
〜チャヤパタ
〜キヤカス
〜ガルシメンドーサ
Oruro
→Challapata
→Huari
→Quillacas
→TamboTambillo
→SalinasDeGarciMendoza
3500(Oruro)
→3480(Challapata)
→3500(Quillacas)
→3600
→3420
→3500(SalinasDeGarciMendoza)
まずオルロからウユニ塩湖北側を目指す場合、インスタントヌードルや質のいい缶詰などを買うチャンスは オルロの町が最後になる。必要なものは準備していこう。
オルロからチャヤパタまでは引き続き時おりアップダウンがある程度の道。路面状態は良い。 ただしオルロ郊外のマチャカマルカを過ぎるとパスナまで約90キロ?の間ストアはない。パスナにも小さいストアがあるだけ。
チャヤパタに入っていくと三叉路があり、右方向がキヤカス方面。町中は道がダートになる。 三叉路を曲がってしばらく進む(どのくらいか忘れた、すぐだったと思う)レストランの明かりが見えてくる。 レストランは安宿を兼営しているので頼めば部屋に案内してくれる。 かなりボロくてシャワーはない。そのうち閉業するかもしれない。
チャヤパタを出ると再び舗装路になる。ワーリの町にはストアや、小さいながらもメルカドがある。 ここからウユニ塩湖北側のガルシメンドーサへ向かうと、まともなメルカドはここが最後になる。 ガルシメンドーサにはメルカドというほどのものはないので、ウユニ塩湖突入に必要な食料などは改めてここで検討しておこう (ガルシメンドーサでも雑貨屋で缶詰やチョコレート、パン程度のものは買える)。
ワーリの町を過ぎ、道が右方向に迂回すると次第に路面状態が悪くなりはじめる。 この区間の道はストライキにでも遭ったのか、敷設途中で放棄されている。今後どうなるのか不明。 一応自転車だとアスファルト部を走れたりするが、路肩のダートへ降りなければならなかったりと面倒くさい。 やがてキヤカスの村がある丘が見えてくる。 丘へは放棄されたメインの道と左手側にあるダートの道がある。ダートの道は深砂なので進めない。
ワーリからキヤカスまでの区間はそのうち整備されるのかもしれない。かなり雑な状態で放棄されていた。
キヤカスにはレストラン兼営の安宿がかろうじてある。村は小さいのですぐ見つかる。ここにはシャワーもトイレもない。いずれ閉業してもおかしくない。
キヤカスから南進しようとすると地平に向かって道が二本伸びている。左の道が正しい。 最初は何とか走れるダートだが、だんだんコルゲーション(路面の凹凸)が激しくなってきてとても走っていられなくなる。 ダート、または路肩の状態がいい場所を選んで進むしかない。 キヤカスから約20キロほどでアップダウンが出始め、さらに約20キロで集落がある(このあたりの距離はやや曖昧)。 この集落にはかろうじてストアがあったがそのうちなくなりそう。 さらに10〜15キロほど、丘を越えた先にタンボタンビーヨの集落がある。 ここにストアがあるかは不明。人気がなくてスルーした。 タンボタンビーヨを過ぎてしばらくは、路面状態が何とか走れる程度にはマシになる。 進行方向に大きい火山が見える。目指す町のガルシメンドーサは火山より20キロほど手前。 道が蛇行しはじめ、廃村になった集落の先にガルシメンドーサの町がある。町の中心近くにレストラン兼安宿がある。 もうひとつ、町外れにある公園と病院の近く、丘の中腹に安宿がある。僕は後者に泊まった。 比較的新しい?みたいだがお湯は出ない。レストランスペースはあるのでインスタントヌードル等を持っていれば作ってもらえる。
ガルシメンドーサはタンボタンビーヨから約50キロ付近、キヤカスから約100キロ付近となるが、 この区間はだいぶ歩いたので距離に誤差があるかもしれない。 町では水やドリンク、缶詰め、安いパン等は買えるがハムやチーズなどはなさげだった(探せばあるのか?)。
ガルシメンドーサ
〜ウユニ塩湖北部
〜ウユニ塩湖東部
〜コルチャニ
〜ウユニ
SalinasDeGarciMendoza
→SalarDeUyuni
→Colchani
→Uyuni
3500(SalinasDeGarciMendosa)
→3450(SalarDeUyuni/Uyuni)
ガルシメンドーサを出て南西方向、ダートの道を進む。ところどころ深砂がある。 廃村寸前の集落が2つあり、やや大きい2つ目の集落に交差点があって、左方向ウユニ塩湖入り口の標識が出ている。 僕はここから塩湖へ入った。観光の車も訪れるようだが数は非常に少ない。
塩湖に進入すると自動車の轍が道代わりになる。 路面はゴツゴツのダートといったところ。スピードは出せない。 乾期だったが陸地に近い場所にはところどころ池や湿地のような状態になっている事がある。 湿地状の箇所はタイヤが埋まるためやはりスピードは出せない。 このあたりははっきりとした道がないが、僕は陸地沿いに南下し、半島の南端付近に行き着いた。 半島の中心に火山が、半島の南にイスラ・ペスカド(魚の島)の影が非常に小さいが見えると思う。 半島の南端にはタワの集落があるはずだが、僕はすでに塩湖の沖合に出ていたので遠目に確認したのみ。
この半島南端付近にはイスラ・ペスカドや塩湖東岸へと伸びる「平たい道」が何本かある。 平たい道は時おり突起の群れがあるものの、アスファルトと同じように走る事ができる。 看板などはないのでコンパスを頼りに道を決めるしかない (運が良ければ観光の車を止めて道を聞けるかもしれない)。 僕は真南にあるイスラ・インカワシを目指したつもりだったが道は次第に東へ逸れて塩のホテル近辺に向かってしまい 途中で日が暮れて野宿。道の上は車が通る(と言っても1時間に1回あるかないか)ので道から100メートルほど離れた場所で。 半島南端からイスラ・インカワシまでは約45キロ?、塩のホテルまでは約80キロ?前後のようだ。途中には何もない。 イスラ・インカワシや塩のホテルは観光スポットで前者にはレストラン、後者にはストアがある。 また、時期にもよるかもしれないが午後から夜にかけて強い西風が吹いた。テントが張れなかった。夜中〜午前中は止む。
僕の通った道は塩湖東岸へ向かっていたが、途中で塩のホテルが見えたので道を外れてホテルへ。 見えたと言っても地平に何か黒く小さい物が見えてきた、と言った感じ。他に何もないので距離を測りつつ進めば 見つける事は難しくはないと思う。
塩のホテルからは塩湖東岸への道が伸びていてコルチャニの村も見えてくる。 途中に塩の採掘場があり、観光客も多く訪れている。ホテルから東岸までは約20〜25キロといったところ。
コルチャニの村はぼろいものの、観光客の中継スポットになっているのでストアがあり、軽食も食べられる。 ウユニの町まではコルゲーションの多いダート。起伏は少ない。
ウユニの町では鉄道駅の向かいにあるホテル・アベニーダに宿泊した。 ここは地球の歩き方にも載っているだけあって日本人も稀に見かけた。 湯量は少ないがホットシャワーが出るし、自転車を洗えるスペースもあるので自転車向き。 近くに洗濯屋もある。ネット環境はない。
ウユニの町はネット環境に乏しく、ネット屋もUSB禁止とかタブは2個まで(涙)とか 哀愁を感じるローカルルールで縛られている。いずれ改善されていく事を願う。
ウユニ
/ポトシ
/スクレ
Uyuni
/Potosi
/Sucre
3450(Uyuni)
→3700(Potosi)
→2700(Sucre)
ボリビア中部の観光地。それぞれバスで訪れた。 ウユニ〜ポトシ間はほとんどダートのアップダウン。ここはいずれ舗装されていくかもしれない。 スクレは標高が2700まで落ちるので気温も上がる。 スクレではマウンテンバイクを取り扱う小さい自転車屋を確認したが、 ここで整備するくらいならアルゼンチンへ渡った方が確実か。 サンタクルスまでは遠すぎて足を運んでいない。
ウユニ
〜ビジャゾン
Uyuni
(列車)→Villazon
3450(Uyuni)
→3300(Villazon)
恐らく全線ダート+コルゲーションなので面倒くさくなりパスした。 そのとき腹を下していたため、割高だが列車をチョイス。週3便で夜22時発(実際には22時半過ぎ)、翌7時半着。 列車は観光用なので綺麗。自転車の輸送も問題なし。二等車でも毛布と朝食がつく。 バスは早朝6時発と夜20時発の便がある(朝9時も時期によってはあるらしい)。 今後もおそらく10年くらいはボロバスと思われるので旅行者自身のコンディションに合わせて決めよう。
ビジャゾン(アルゼンチン国境)
〜ラ・キアカ
Villazon
→LaQuiaca
3300(Villazon)
→3300(LaQuiaca)
ビジャゾンの道の南端の橋に国境がある。 審査は特になく、両国の事務所でそれぞれスタンプをもらって通過。治安の悪さも感じなかった。 ガイドブックにはアルゼンチンへのコカの葉持ち込みが禁止されているとあったが、 この先のウマウアカの土産物屋で普通に売られていたので法が変わったのかも。
ラ・キアカには両替屋はなく、銀行が1軒あったが、 アルゼンチンの銀行ではボリビア通貨の両替えは通常できない。 主要観光都市には観光用の両替屋があって、そこでは可能。 という具合なのでボリビア通過の両替えはビジャゾンで済ませておこう。 ラ・キアカの規模は小さく、人通りも少ないが店構えはどこも文明的になる。 安ホテルが数軒あり、確か15ドル前後だったと思う。 ATMは銀行に1箇所併設されている。



■シマノ取り扱い自転車ショップ

場所
チューブ
/パンク
用品
チェーン
ワイヤー
26インチ
スリック
タイヤ
26インチ
ホイール
コンポ
工具
/小物
オイル
サイクル
パンツ
詳細 写真
ボリビア
/スクレ
×
×
×
スクレの中心街でかろうじて新しめの店を見つけた。 ラパスの旧市街やオルロ、ポトシにはなさげ。ラパス南地区の新市街は未確認。 クリックで移動



■その他の情報

種別 場所 詳細 写真
地図 ボリビア
/ラパス
ラパス旧市街のサガルナガ通り近辺には アウトドア屋が軒を連ねていて地図も多く出回っている。 自動車観光客向けの地図なので精度も高め。5ドル前後。 ボリビア全土とラパス都市地図の他にウユニ塩湖とボリビア南西部をカバーした地図がある。 バス旅行者も車での長い旅中、詳細な地図があると気が紛れるので好きな人にはお勧め。 クリックで移動
アウトドア用品 ボリビア
/ラパス
サガルナガ通り近辺に観光客向けの店が数多くある。 雰囲気はややローカル気味になるがペルーのクスコと同等の品揃えといったところ。 安いバーナーやガスカートリッジ、シルバのコンパス(恐らく旧モデル)などなど。 クリックで移動
アウトドア用品 ボリビア
/エル・アルト
週2回開催される露店市に行ってみた。 古着や生活用品、電化製品などがメイン。 ここではバイク用の防風グローブを3ドルで入手できた。 寝袋用の小型サックなども単品で売られていた。 アメリカのアウトドアメーカーの高価なウェア類も本物偽物構わずやや安く出回っている。 コンパクトデジタルカメラも安め。こちらはさすがに本物と思われる。ipodの正規品はわずかにあるのみ。 クリックで移動


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