■ペルー沿岸部



ペルー最北端の町トゥンベスから太平洋沿岸を南下していくルート。 標高はおおむね0〜200メートル程度だが、日中から夕方にかけて南からの向かい風が吹きやすい。 朝の早い時間は凪いでいることが多いので、なるべくその時間に走るようにしていた(治安の理由もある、後述)。

治安や首都リマでの宿情報などはブログの旅行中メモ第10回にも写真入りで載せてある。


Picasa 地図上で写真を見る@Picasa(■準備中) ※別ウインドウ/別タブで開きます
総走行距離 約643km
滞在期間 2010年5月4日〜5月23日
特記事項 国境のアグアスベルデス(=ワキジャス)で引ったくりに遭い、 続けて善良を装った詐欺まがいのペルー人に絡まれたので アグアスベルデスから沿岸部の町マンコーラまでの約120キロは車で移動した。 トルヒーヨからリマまでの約550キロも路上強盗の注意勧告を受けてバス移動している。
治安 各都市の中心付近はいい方だが、 バスやバイクタクシーがごった返す主要幹線付近や郊外部などは雑然としていてパッと見で悪そうな場合がある。 また、都市間の小さい町もエクアドルよりボロい場合が殆どで、ジロジロと遠目で見られることがある。 特にピウラ〜チクラヨ間のセチュラ砂漠付近やチクラヨ〜チンボテ間は低確率だが強盗が出る場合があるので 治安の悪そうなエリアでウロウロするのは極力避け、出発もなるべく早朝の、人目の少ない時間に出ていた。 しかしチョコッペ近郊で上記特記事項内に書いたとおり、自転車強盗とニアミスしていたので、結局のところ運頼みではある。
北部のマンコーラやタララの中心街などは夕方でも良好に感じたので、そのあたりで雰囲気をつかんでいくのがよさそう。



エリア 地名 標高 ルート詳細
ペルー北方
沿岸部(1)
AguasVerdes
→(車)Tumbes
→(バス)Mancola
→Talara
→Piura
0(AguasVerdes〜Tumbes)
→100
→0(Mancola)
→300
→100
→20(Talara)
→200
→100(Sullana)
→20(Piura)
トゥンベスからマンコーラまではだいたい0メートルのまま。稀に上り坂がある程度。 マンコーラからはエル・アルトの手前で300メートルの上りがある。その後しばらく台地を走った後、タララの手前で再び100メートルまで下る。 タララは主要幹線から約8キロ先、100メートル下った場所にある。 タララから東は上り基調だが傾斜はあまり感じられない。むしろ向かい風の方が厄介だった。 補給地点はおおむね地図通りで、15〜25キロごとといったところ。
マンコーラあたりまでは蒸し暑いが、タララ近辺まで来ると湿度は大幅に下がる。 景色も、半ジャングルの多かったエクアドルからトゥンベスの田園地帯、そして荒野や半砂漠へと移り変わっていく。
僕はITM社の地図を使っていたが、区間距離の誤差が目立った。 特にエル・アルト〜タララ間は区間距離34キロとあって携帯食料と水を十分持たずにストアを出たが実際には52キロもあり、向かい風もあってハンガーノックになりかけてしまった。
ペルー北方
沿岸部(2)
Piura
→Chicrayo
→Trujillo
20(Piura〜Chicrayo)
→100(Guadalupe〜Chocope)
→0(Trujillo)
この区間は上りらしい上りはほとんどない。南からの向かい風との戦いになる。 ピウラからランバイェケまでの180キロはセチュラ砂漠を通過した。地図上では何もないように見えるが、 実際にはレストランやストアが点在する。 具体的には、ピウラからカウントして8、28、37、57、60、96キロの各地点に店がある。 96キロ地点は海側への道が伸びている交差点。 さらに96キロ地点のレストランからカウントして42、57、83キロ地点に店がある。 (83キロ地点は確か小さい町モロッペだった気がする) 南部の方が何もない砂漠。 モロッペからランバイェケまで確か26キロという看板があったが、実際には15キロ程度だった。 ランバイェケにはインカの博物館が2つあり、規模は結構大きい。 リマにも同様の博物館はあるが、町中にあるのでランバイェケで一日休息するなら寄ってみてもよさげ。 その先はおおむね地図表記通りの地点に小さい町があり、補給は難しくない。 世界遺産指定されているチャン・チャン遺跡がトルヒーヨの手前5キロにある。 トルヒーヨの手前でいったん主要幹線を海側に逸れて進むと遺跡有りの看板が見えてくるようになる。 道路から分かれている砂利道を1〜2キロほど進むと遺跡。道路を直進すると1キロしないうちにワンチャコの町がある。 ワンチャコからトルヒーヨまでは町が続くので、時間調整は難しくない。もっともトルヒーヨからタクシーを使っても大してかからないと思うが。
トルヒーヨにはカサ・デ・サイクリスタ(la Casa de Ciclistas)という欧米人?には有名な自転車乗りの宿?があるらしい。 ペルーで2回ほどこの宿の名前を聞いた。一応ググるとそれらしい情報が出てくるが詳細は不明。
セチュラ砂漠の治安については、ピウラの警察署と前述の96キロ地点のレストランで巡回していた警察に聞いてみたが ここ数年〜10年くらいは大きな犯罪はないようである。 とはいえ油断はできないのでピウラで2泊滞在し、出発する際は明朝に出て待ち伏せ強盗の可能性を減らした。 ピウラ、チクラヨあたりの郊外が雑然としていて犯罪や交通事故の危険を感じた。 チクラヨとトルヒーヨの間、チョコッペの町あたりで、巡回中の警察からスペイン人?自転車乗りが路上強盗に遭ってカメラを盗まれたので 気をつけろと勧告を受ける。時期は2010年5月の土曜、午後16時頃とのことだった。
ペルー北方
沿岸部(3)
Trujillo
→(バス)Lima
0(Trujillo)
→250
→100
→200
→100
→200
→100
→400
→100
→50(Lima)
バス移動。一応アナログ高度計で高度を計った。 トルヒーヨから250まで上り。その後はたびたびアップダウンがある。 チンボテから先で400まで上る場所がある。その先もゆるい?が長いアップダウンが何度かあった。 リマの100キロ手前、チャンカイ〜リマ間では海のすぐ傍の崖の道を通ったが、歩道がほとんどなく、自転車で果たして安全に行けるのだろうか? と思ったが、地図を見ると内陸側に別の道が併走しているので普通はこちらを進むのかもしれない。
また、リマの北150キロのワチョの町から内陸に砂利道?を数十キロ進むと南米最古と言われるカラル遺跡がある。 ここが発見されたのは2000年代と新しいので、2010年現在まだ観光地化されておらず、 観光バスも(少なくともリマからは)無い。 どうやら素人が見てもあまり面白くないらしいが、四大文明に肩を並べるとも言われている(調査中)のでメモしておこう。



■シマノ取り扱い自転車ショップ

場所
チューブ
/パンク
用品
チェーン
ワイヤー
26インチ
スリック
タイヤ
26インチ
ホイール
コンポ
工具
/小物
オイル
サイクル
パンツ
詳細 写真
ペルー沿岸部
/Trujillo他
×
×
×
この区間では特に探す機会がなかったが、あまりなさそうである。 ペルー第三の都市トルヒーヨであまり洗練されていない自転車屋を目にした程度。一応シマノのパーツがいくつかあった。 場所は歴史地区の北、歴史地区をぐるりと囲む道路沿い。 クリックで移動
ペルー沿岸部
/Lima
(新市街
ミラフローレス地区)
場所はミラフローレス地区、リマ市内を南北に貫く高速道路レパブリカ通りの西側沿い。日本食レストラン・フジの南500メートル付近。 BiciCentroという名前で建物も大きく、店先に自転車のオブジェがある。 品揃えは悪い(高い自転車は置いていない)が、シマノの正規パーツは1日ほどで取り寄せてもらえるようだ。 整備スペースもあるので各種メンテも頼める。 クリックで移動
ペルー沿岸部
/Lima
(新市街
サン・イシドロ地区)
サン・イシドロ地区、サンタクルス通り沿いにある先進的な店。 住所は以下。ミラフローレス地区から自転車でも10分くらい。

BestInternationalS.A.C.
Av.SantaCruz535, Mirafroles, Lima18, Peru

外観や展示商品からしてトレック資本のようである。 シマノの正規パーツをはじめ、ウェア類なども高価なものが置いてある。 各パーツの在庫数は少ないが、頼めば取り寄せてくれるだろう。
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■その他の情報

種別 場所 詳細 写真
地図 ペルー
/Piura他
既に持っていたので探さなかったが、 ピウラやトルヒーヨでは微妙。ただ、左記のような大きい都市の中央公園付近には 観光客向けのインフォメーションセンターがあり、無料で都市周辺の地域地図(半径30〜100キロ前後)や、精度は悪いがペルー観光地図がもらえた。 クリックで移動
地図 ペルー
/Lima
既に持っていたので探さなかったが、海岸のラルコ・マル地区のショッピングエリアに 綺麗な本屋があり、地図が置いてあったと思う。 クリックで移動
安宿 ペルー
/Lima
新市街ミラフローレス地区の中心付近(ケネディ公園付近)にバックパッカー向けの安宿が結構ある。自分が調べただけでもPirwaHostelsが2軒、FlyingDogHostelsが4軒ある。 それぞれ同系列の安宿でドミトリー8〜10ドル前後とリマにしては安価で宿の設備も良い。 僕が利用したのはPirwaHostelsのPrada店(以下ピルワホステルと記載)。 ミラフローレス中心近くにある土産物プラザINKA MARKETの近く。住所は下記。

Pirwa Hostels Lima Miraflores
Jr.GonzalesPrada179, Mirafroles, Lima, Peru

2010年時点でドミトリー(相部屋)約9ドル(24ソル)。 宿内はキッチン含め掃除が行き届いていて清潔でパンとバナナ、お茶コーヒーの朝食がつく。 無線LANは2階まで届いている。ランドリーサービスは1キロ5ソル(約2ドル)。 周辺の治安も良く、色々な店に歩いて行けるし、観光の拠点としても悪くない位置。 スーパーが徒歩10分くらい、近くに安食堂がないのが欠点(ミラフローレスはだいたいそんなもんだが)。 ググると公式HPが出てきて確か予約もできる。
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