■エクアドル



エクアドル首都キトから同国南部の都市クエンカ、 そこから太平洋沿岸部に出てペルー国境(ワキジャス〜アグアスベルデス〜トゥンベス)へ移るルート。 アンデス山脈の只中を進むが、キトからスタートすると1000メートル以上上る箇所は1箇所のみ。


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総走行距離 約628km
滞在期間 2010年4月1日〜5月4日
特記事項 キトへはコスタリカ・サンホセから飛行機で移動。 キトではUSBメモリ故障が発生してそれのデータ復旧などの都合もあり、4月1日から10日まで滞在している。 クエンカの手前では鼻炎が悪化し150キロほどバス移動している。 クエンカやその先の太平洋沿岸部では体調回復と二度に渡るデジカメ盗難などがあり2週間ほど滞在している。
治安 山岳部は思ったほど悪くない。 キト旧市街は相変わらず引ったくりなどがいるらしいが、 高価なものをぶら下げてなければ普通に歩ける。新市街は夜でも観光客がうろうろしている。 キト市街を一望できるサンクリストバルの丘へは日中にタクシーで行ったが観光客も多く、ここも危険は感じない。 とは言うもののクエンカ(山岳部)とサンタローサ(沿岸部)でコンデジを盗まれた上、 クエンカの同じ宿でも遺跡への観光バス内でコンデジを盗まれた観光客が2人いたので やはり観光地では盗難が頻発しているようだ。 ちょっと目を話した隙を狙われるので注意したいところ。 カメラをよく持ち歩く場合はデータのバックアップもしておくと保険にはなる。
また、沿岸部は雑然としていて人も多く、山岳部に比べてあまり良くないように思える。



エリア 地名 標高 ルート詳細
エクアドル
中央山岳部(中部)
Quito
→Machachi
→Ambato
→RioBamba
2700(Quito)
→2900
→2600
→2780(Machachi)
→3300
→2600
→2650
→2450(Ambato)
→3400
→2650(RioBamba)
(注意)他でも書いているが、僕のアナログ高度計は誤差があり、数値が3000メートルだと実際の標高は3200〜3250メートル前後になる。 主観を排除するため高度計の値をそのまま書いているので注意してください。
キトから南下するとしばらく上り、見晴らしのいい丘を下ってまたゆっくり上っていく。 マチャーチを過ぎると3300メートルまで上る。傾斜は日本の箱根などよりも緩いが空気が薄い。 その後は緩く長い下り。ラタクンガを過ぎるとやや上りも含みつつ、崖ぎわの町アンバトに至る。 アンバトからは再び上り。チンボラソ山の傍を越えていく。3300あたりで視界が開け、牧場のような高原がある。 そこを越えるとリオバンバまで殆ど下り。
どの区間もおおむね補給しやすく、途中の町の規模も大きめなので見た目ほど苦しくない。
エクアドル
中央山岳部(南部)
RioBamba
→Alausi
→Chunchi
2650(RioBamba)
→3050
→2900
→3150
→3000
→3150(nearPalmira)
→2700
→2800
→2200(Alausi)
→2580
→2100
→2300
→2200(Chunchi)
この区間は2000年代前半に強盗が出るという情報があったらしい。 2010年に警察や現地人に少し聞き込みしたところ(日中は)危険はないということだったので走行。 リオバンバからは一山越えて隣町カハバンバ(2900)に着く。その後は平地混じりのゆるく長いアップダウンが続く。 グアモテの村はしょぼいのでレストランとストアはあるが宿泊施設は無さそうだった。 パルミラを越えて上りきった場所にストアがあり、その先は下るが、ティクサンの村付近で一部上りがある。 再び下りに転じ、崖下の町アラウシが見えてくる。 アラウシを過ぎると山を一つ越え、グアスントス村の先にある川に向かってほぼ同じ分だけ下る。そしてまた上りと下りを繰り返し、チュンチに着く。
リオバンバの中心街からは観光客向けの登山鉄道が出ている。自転車が載せられるか聞いてみたが、荷室に入るかは不明。 写真を見たところ一両しかない小さい鉄道なので無理かも。2010年時点で出発は週3回(確か)で朝6時発のみ、 工事中のためパルミラ止まりという事だった。本来はクエンカまで伸びているはずである。
エクアドル
中央山岳部(南部)
Chunchi
→(バス)Cuenca
2200(Chunchi)
→2300
→2200
→3450?
→2400(Cuenca)
チュンチで体調を崩し、2時間ほど走ったがキツそうだったので通りがかったバスを拾って移動。 チュンチの先はいったん上ってまた川に向けて下る。その先は傾斜がきつい(体調不良で余計にそう感じたのかもしれないが…)。 高度は計っていたと思うのだが忘れてしまった。確かアナログ高度計で最大3450だったと思う。 最低でもチュンチから1000メートルは上ったはずである。補給地点もここまでのルートに比べて少ないのでやや注意が必要。 県境あたりのしょぼい村スゥーを過ぎると下りになり、まともな町が出てくる。
クエンカ
〜太平洋沿岸部
Cuenca
→SantaIsabel
→SantaRosa
→Huachillas
2400(Cuenca)
→2600
→1400
→1500(SantaIsabel)
→1000?
→1100?
→50(Pasaje〜SantaRosa)
→0(Huaquillas)
クエンカから山間を抜け、幾度かの上り坂を経て高原の端の渓谷へと出る。 途中でエクアドル最南部の町ロハへ至る分岐路がある。 ロハ方面からもペルーに入国でき距離的には近いが、当時雨が多くて体調が崩れがちだったことと、 ロハから麓への道は地図で見る限りアップダウンがかなりあるように思えてやめた。詳細は不明。 サンタイサベルへの道はずっと下りが続くかと思いきや、何度か上りがあるので意外と楽ちんではない(全体としては下りなのだが)。 サンタイサベルの町は主要街道から100メートル上った丘にあるが、 街道沿いに安宿やレストランがあるので立ち寄らなくても通過できる。 サンタイサベルを過ぎると景色が荒涼とした岩山に変わり、さらに景色が変わって緑が目立ちはじめ、 標高500メートル前後まで下りてくると半ジャングルへと変わる。この頃には気温や湿度がだいぶ高い、文字通り熱帯になる。 全体としては下りだが、高度差50〜100メートルくらいの上り坂が何度もあり、環境も変わるので意外と大変。 特に低地は(おそらく年間通して蒸し暑い)熱帯なので、水分の消費量が急に上がる。 標高が下りきるとパサへの町に着く。高地とは全く違う東南アジアのような雰囲気になり、 バナナ林を抜けてサンタローサへと至る。この付近は平坦。 サンタローサから国境の町ワキジャスまでもおおむね平坦。バナナ林にはホタルがいるらしいが未確認。
エクアドル
→ペルー国境
Huachillas
→AguasVerdes
0 まず注意したいのは、両国のイミグレーションオフィスは町の手前(抜けた先)にある。 僕の場合は事務所前の物売りが教えてくれた。素通りすると数キロ戻るハメになる。 手続きはパスポート提示と入出国カードに記載するだけの簡単なもの。 ペルー入国のカードは出国時に必要となるのでなくさないように。
ワキジャスの町は人がごった返していて結構な荒くれ具合である。ニセ札を掴ませる両替商もいるらしい。 特に治安が悪い!と両替商に注意されたのはペルー側・アグアスベルデスの町の外れ、 橋を越えて国境管理事務所へ至るまでの2〜3キロの区間。 バイクタクシーがビュンビュン行き交っていて、併走してきた奴にフロントバッグを引ったくりされそうになり、転倒した。 アグアスベルデスのATMで金を引き出したの際に目を付けられた可能性が高い。そういう輩がいる町のようだ。



■シマノ取り扱い自転車ショップ

場所
チューブ
/パンク
用品
チェーン
ワイヤー
26インチ
スリック
タイヤ
26インチ
ホイール
コンポ
工具
/小物
オイル
サイクル
パンツ
詳細 写真
エクアドル山岳部
/Cuenca他
大都市のキトやクエンカでトラブルが無かったため探さなかったが、 クエンカは川沿いにサイクリングロードがあり、サイクルウェア姿のロードバイクやMTB(メーカーはTREKやKONA)も見かけたので そこそこ先進的な店もありそうである(一応川沿いのあたりで店舗を見かけた。旧市街区画には無いようだ)。 中堅都市のアンバトでスポーク折れが発生した際は、小さいながらも手際の良い店を見つけることができた。 場所(住所)は忘れてしまった…。品揃えは無いに等しいがシマノの消耗品パーツ(ハイグレードでないもの)はおおむね揃っているようである。 ただし、沿岸部の町にはロクな店が無さそう。大都市のグアヤキルは行っていないのでわからない。 無し



■その他の情報

種別 場所 詳細 写真
地図 エクアドル
/Quito
新市街の大通り沿いにある本屋でやや破れかけたエクアドルの地図と、 ITM社の南米全体地図を入手。エクアドル地図は5ドルくらい。精度は良好。ITM社製のは15ドルくらい。こっちは不要だったかな。 新市街は本屋が多いので見つけるのはそう難しくないと思われる。 クリックで移動
地図 エクアドル
/Cuenca
旧市街区画内にある、観光客向けの本屋で発見。 ここではITM社製のペルーの地図を入手できた。他にも同社発行の南米各国の地図を多くストックしていた (ペルー・ボリビア周辺をまとめた「ANDES」地図はなかった。これが欲しかったのだが)。 ただし値段は12〜15ドルと高い。まあITMの地図は日本でも同じくらいするんだけど…。 場所は中央公園から南3ブロック、東3ブロックあたり、川沿いから北に半ブロック入ったところ。 クエンカ歴史地区は世界遺産だけあって他にも観光客向けに地図を販売している店を見かけた。 ここから沿岸部を経由してペルーに入るとしばらく観光客向けの町は無いので、買うならクエンカで用意するのが楽そうである。 ただ、ITM社のペルー地図は距離間違いが目立つ。ペルー最西端Talara付近の距離表記が18キロも不足していた。 クリックで移動
安宿 エクアドル
/Quito
新市街の安宿街(ユースホステルがある付近)はドミトリー6〜10ドル前後のバックパッカー向けの宿が ひしめいている。周辺の治安も良く、見た感じ清潔でネットも使える宿が多いようだ。ただし付近に安食堂はあまり無い。 旧市街はその逆。有名な日本人宿のスークレ(2010年時点で1泊2.5ドル)にも宿泊したが、無線LANが無かったために新市街に移動した。 あまり綺麗な宿ではないが無線LANを求めなければ安く過ごせる(宿内にインターネット設備はある)。 クリックで移動
アウトドア用品 エクアドル
/Quito
新市街の安宿街付近に先進的なアウトドア用品店がいくつかある。 店の規模は小さいものの、登山系の衣類などは豊富。サイクルウェアやMSRのバーナーも少数だが確認できた。 TATOOというメーカーのシャツは安くて品質もいい(別途「装備品一覧(第二次)」参照)。 クリックで移動


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