■中米諸国その2(ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ)



ホンジュラス南西端からコスタリカ首都サンホセまでの太平洋沿岸ルート。 サンホセの手前以外は概ねフラットだが(おそらく年中)暑い区間である。 ニカラグア湖にはフェリーが出ているが利用価値はあまりなかったかな……。


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総走行距離 880km
滞在期間 2010年2月22日〜3月31日
特記事項 コスタリカ首都サンホセに着いたのは3月17日。 やはり乾季だったので雨には降られていない。 ニカラグア湖で100キロ分くらいフェリーを使っている。
治安 ニカラグア首都マナグアの市街区が各所でヤバそう。 それ以外はおおむねグアテマラ、エルサルバドルの地方都市と同じか、やや騒がしい程度。 コスタリカは基本的には平和だが、貧富の差があるようで、特に他の中米諸国からの貧しい移民が悪さをしているらしい。 2010年に海岸でテントを張って夜に強盗に遭った自転車乗りがいる。 サンホセも基本的には問題ないが、コカコーラ地区などは汚れた貧民が目立つ。



エリア 地名 標高 ルート詳細
ホンジュラス
太平洋沿岸部
ElAmatillo
→Nacaome
→Choluteca
→Guasaule
100(ElAmatillo)
→200
→100(Nacaome)
→70(Choluteca)
→150
→50(Guasaule)
若干の起伏はあるものの、概ね平坦である。このルート上ではこのあたりの区間がもっとも気温が高いようだ。 首都Tegucigalpaは標高1000メートル付近にあるので僕はCholutecaからバスで往復した。 高度は計測してないがCholutecaからだいたいずっと上りが続いていたようである。
ホンジュラス
→ニカラグア国境
Guasaule
→Somotillo
50 川を隔てて両国の国境事務所がそれぞれあり、パスポートを見せて手続きする。 例によって旧中米連邦のスタンプは共通なので、領収書のような紙切れにサインやスタンプを押されて終了。 橋は日本のODAで建設されたものなので日本の国旗が描かれている。 夕方に通過したが特に危険は感じない。両替商や自転車タクシーがうろうろしてる程度。 宿泊施設や安食堂は国境を越えて5〜7キロくらいのSomotilloにいくつかある。 銀行やATMはSomotilloから70キロ先のChinandegaまで無いので最低限のニカラグア通貨は国境で用意しないといけない。 (一応ドルも使えるけど)
ニカラグア北西部 Somotillo
→Chinandega
→Leon
→Managua
50(Somotillo)
→150
→100(Leon)
→200
→100(Managua)
この区間も大きな起伏はない。補給ポイントもたびたびある。 Managuaは市街が広範囲に広がっている上に目立つ繁華街がなく、治安の悪い区域やスラムがいくつかあり、 地図無しで入ると高確率で迷う初見殺しの町である。 おまけにマナグア湖に向かって坂になっているので 立ち寄るなら事前にガソリンスタンドで地図を入手しておかないと危ない。 単に中継するなら20キロ隣のMasayaの方が安全かつ宿も安い。
ニカラグア中部
〜南東部
Managua
→Masaya
→Granada
→(フェリー)AltaGracia
→Moyogalpa
→(フェリー)SanJorge(Rivas)
→PenasBlancas
100(Managua)
→300
→200(Masaya)
→0(Granada)
→0(AltaGracia)
→50
→0(Moyogalpa)
→0(Rivas)
→50(PenasBlancas)
Managuaから緩い上りが続くがMasayaの手前あたりから下りに転じる。 Granadaからオメテペ島へのフェリーは月・金曜のみ14時発で運航していた。 自転車や大型バッグは預け荷物となり、めんどくさい。料金は自転車込みで5〜10ドルくらいだった気がする。 (ちなみにこのフェリーはニカラグア湖の東岸まで運航している) オメテペ島の港からAltaGraciaまでは約5キロの砂利道をまっすぐ進む。 AltaGraciaから島北西のMoyogalpaまでは20キロの砂利道。 Moyogalpaから本土側のSanJorge(Rivas)へは毎日何便かフェリーが運航しているようだ。 Rivasから南進すると国境のPenasBlancasまで宿泊施設は無い。 この区間の湖岸には風力発電の巨大な風車が林立している。 なお、この先のコスタリカ国境でパスポートのコピーが必要となる(下記参照)のでGranadaやRivasで用意しておいた方が楽。
ニカラグア
→コスタリカ国境
PenasBlancas 50 ここの国境事務所は大きく、手続きもここまでとは少し異なる。 出国カードとパスポートの顔写真ページと旧中米連邦の入国スタンプが押されたページ(グアテマラ等)のコピーが必要となる。 出国カードは付近にいる両替商か事務所窓口でもらえる。 コピーは付近の別事務所で1ドルでやってもらえたが事前に用意しておいた方が楽。 コスタリカ側の事務所でも入国カードを受け取って記載し、パスポートにスタンプをもらう。 コスタリカ側の宿泊施設はLaCruzまで無い。
コスタリカ北西部
〜中部
PenasBlancas
→LaCruz
→Liberia
→Canas
→Esparza
→Atenas
→Alajuela
→SanJose
50(PenasBlancas)
→300
→50
→150(Liberia)
→100(Canas)
→200
→100
→200
→100
→200(Esparza)
→250
→150
→250
→150
→1000
→700(Atenas)
→500
→900(Alajuela)
→1100(SanJose)
国境を南下するとしばらく上りが続く。 付近は国立公園に指定されているので道沿いの林でクモザル?を見かけた。 コスタリカはニカラグアと異なり道の途中に集落などは無く、補給ポイントの間隔がやや空く。 Canasを過ぎるとアップダウンが目立つようになる。 Esparzaからは標高変化の度合いが少ない南側の下道を通った……が、こちらはこちらできつい。 EsparzaからSanMateo間には川が2本流れているのだが、それぞれ川に向かって高度差100メートルくらいの急坂がある地形となっている。 ここの傾斜は箱根峠の一番きつい箇所と同じくらい。 SanMateoからは高度1000メートルまで上りが続く。ここの傾斜もかなりきつく、 補給ポイントは高度950に2軒ある展望レストランまで無い。 (ちなみにこの区間では野生のオオハシを遠目で見ることができた) 標高1000を過ぎるとAtenasまで300下る。Atenas近辺に安い宿泊施設は無い。 そこからさらに200下り、川を越えて段階的に400上るとAlajuelaに着く。 Alajuelaの手前には野鳥を集めた小さな動物園がある。野鳥の種類は豊富だがケツァールはあまり見えない。 Alajuelaからは主要幹線を通って少しずつ上り、1100のSanJoseに着く。 なお、コスタリカの国際空港はAlajuela近郊にある。



■シマノ取り扱い自転車ショップ

場所
チューブ
/パンク
用品
チェーン
ワイヤー
26インチ
スリック
タイヤ
26インチ
ホイール
コンポ
工具
/小物
オイル
サイクル
パンツ
詳細 写真
コスタリカ北西部
/Liberia
市街中心のカテドラルから南約30メートルの左手にある。 ドミトリー6ドルの安宿の向かいにあって合わせて便利。清掃に使えるディグリーザー(汚れ落とし)もある。 クリックで移動
コスタリカ中部
/SanJose
市街西部のサバナ公園東側、大通り(アラフエラからのCA-1)沿いのPolloCampelloの近くにある。 CICLO(シクロ)というコスタリカのメジャーな自転車チェーン店らしい。 品揃えはまあまあ。珍しくサイドバッグの在庫がある。ここから400メートルくらいのパセオ・コロン地区のホステルに宿泊していたので 飛行機積み込みの梱包に使う大型段ボールを確保できた。 クリックで移動
コスタリカ中部
/SanJose
市街中心部の国立劇場から西100メートル、南300メートルあたりの角(曖昧)。 こちらもCICLO(シクロ)の店舗である。 店はそれほど大きくないが26インチスリックタイヤのMAXXISデトネイターやMAXXISゼニスがあった。 デトネイターはフォルダブル(折り畳み)なので予備タイヤとしては便利(僕は既に持っていたが)。あとは5ドルくらいのディグリーザー(汚れ落とし)を入手できた。 クリックで移動



■その他の情報

種別 場所 詳細 写真
地図 ホンジュラス
/Nacaome
文房具屋に教材用と思しき国地図があった。精度はイマイチ。ホンジュラスを走り回る人は少ないと思うが。 無し
地図 ニカラグア
/Leon
ガソリンスタンドのTEXACOに併設されているストアで国地図+マナグア都市地図を販売していた。 2009年版と2010年版があったので毎年出しているのだろう。 首都マナグアは都市地図がないと現在位置の把握が難しく、役に立った。 ガソリンスタンド併設のストアは多いので入手は容易そうである。 クリックで移動
地図 コスタリカ
/Liberia
宿泊した安宿でタダでもらえた。車用なのでやや適当な地図だがサンホセ都市地図もついている。 観光立国なのでこうした地図の入手は容易と思われる。 クリックで移動
地図 コスタリカ
/SanJose
市街中心付近の土産物屋を兼ねた本屋で南米の全体地図を入手できた。 もちろんコスタリカや隣国パナマの国地図、ベネズエラの地図が置いてあった。 エクアドルやペルーの国地図はなかった。 クリックで移動
安宿 ニカラグア
/Managua
マナグアの安宿は市街中部、国際バスTicaBusのバスターミナル近くにあるが この付近は治安が悪いことで有名である。僕はターミナルから離れた大通り沿いの27ドルのモーテルに泊まった (というか町のどこに宿があるかわからなかったので町中探しまわってようやく発見したのだが…)。 20キロ隣のMasayaは10ドルネット有りの安宿があるのでマナグアをスルーするならそっちで宿を取った方が無難かつ安い。 クリックで移動
安宿 コスタリカ
/SanJose
名前はHostelMolinoRojo(モリノロホ)。ドミトリー10ドルでネット有り。市街西部を東西に走る大通りアベニーダ・セントラル沿いの南側にある。 赤字でHOSTELの表記があるのでわかりやすい。市街中心から離れているので観光にはやや不便だが すぐ近くに日本食チェーンのTERIYAKIがあるので毎日食べていた。値段は5〜7ドル。 コスタリカから飛行機を使うために長期で滞在する分には便利と思う。 クリックで移動


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