EQUIPMENTS

久方ぶりの装備品一覧の更新である。
所持品がさらに最適化されたのと、一時帰国を挟んで自転車のキャリアやPCを一新したので
そのあたりの変更を反映し、さらに各項目で使用感やらなんやら適当にコメントしている。
それから今までにやんごとなき理由によって使用をやめた・破棄した物品（同等の役割を新しい物品に引き継がないもの）を最下段に一覧化した。
例えば調理器具など。僕は使わずに旅行しているが、買うときは吟味したのでまあ何かの参考にはなるだろう。
ついでに一覧上のメーカー名をカタカナ化して視認性を上げたりとかちょっといじっている（その割には各ページの表記は統一されてないという）。

項目が多すぎてジャンル分けがいい加減なのと、ちょこっとバグったり記載漏れがあったりするのは
今までと同様である。直したいが手間がかかりすぎてスルー。
Amazonのアフィリエイトタグもいつの間にか切れたりしてるしなー。
商品名でググれば出てくると思うのでAmazonでの評価を見たい場合はお手数ですがググッてみてください。
例によって海外旅行の参考として、または暇つぶしの読み物として見ていただければ幸いである。
トイレットペーパーなど消耗品は一部割愛している。

ちなみに「第三次」と書いたが旅行の二回目、三回目ということでなく便宜上の区切りである。

情報は2011年5～7月のものです。

■2011年12月15日追記
一覧上で各道具に対する簡単なトピックを書いた。各項目右側の▼をクリックすると表示される。
使用している特定の製品に関する情報とは別に、この道具には金をかけるべきかそうでないかというような
種別に対するトピック。海外自転車旅行の準備のための目安とするのを想定しています（いちいちページを開いていくのは面倒なので）。参考までに。

あくまで個人的に、長期旅行に向いた自転車を定義すると以下のような条件になる。

・前後キャリア搭載可能なダボ穴が空いている（普通は空いている、荷物積載量大）
・フレームはクロモリ製（衝撃吸収しやすくロングライド向き）
・サスペンションなし（軽量、故障がない）
・26インチホイール（MTBの汎用サイズ、スペアパーツの調達しやすい）
・26*1.75前後のスリックタイヤ（走りやすさと耐久性）
・機械式ディスクブレーキにメタルのブレーキパッド（制動力、耐久性、ホイールへの負担軽減）

ただしこうでなければ旅行できないということでは決してない。
あくまで私見であって、割合で言えばVブレーキやカンチブレーキの自転車旅行者の方が多いし、
結局のところ、乗り手が満足できればアルミフレームでフロントサスペンションで26インチ*2.125のタイヤでも
旅行は可能（実際に2007年のアフリカ自転車旅行用に初めて購入した自転車は前述の仕様である）。
タイヤに関しては26*1.50でもイケる気がするが国外では試したことはない。北海道旅行では1.50で問題なしだったが……。
否応にも愛着はわくと思われるので、そのつもりで準備を進めるのがいいんでなかろうか。カラーリングも重要である。 ▲解説を閉じる

フレームをクロモリ製（鉄製）にする利点は大きく2つ。衝撃吸収性に優れる、破損時に修復できる余地がある。
市販の一般的なMTBはほとんどがアルミ製だが、しかしアルミでも極端に疲れやすいということはないし、
破損時に…と言っても大事故にでも遭えばオシャカになるのはクロモリも同じである
（ただし、自分の経験ではダボ穴が破損した際に溶接修理が簡単に行えたことがある）。
アルミフレームで注意すべき点は、極太や持ちにくい形状のフレームは、旅行では取り回ししづらいことがある。
階段や車に載せるときなど、自転車を持ち上げて運ぶ機会はたびたびあるからだ。
2007年のアフリカ行きで使用した極太アルミフレームのMTBは、フレームにバーテープを巻いて持ちやすくしていた。 ▲解説を閉じる

コンポーネントとはブレーキレバーやギアなどのメカパーツの総称。互換性の関係でDeore（ディオーレ）以上のグレードが望ましい。
グレードが上がるほど値段も跳ね上がるが、個人的にはDeoreでも十分使っていけると思う。
パーツが壊れたり、摩耗して交換することもあるし、最上級だからといって極端に長持ちするわけでもない。
使い心地が悪ければ上のグレードに交換することもできる。
強いて言うならフロントディレイラー、ブレーキ＆シフトレバー、チェーンリング、ホイールハブは滅多に交換しないので多少グレードを上げてもいい。
チェーン、スプロケット、各種ケーブルは摩耗したらたびたび交換するし、
リアディレイラーは他パーツと比べて故障しやすいので高級パーツをつけるメリットはやや薄い。 ▲解説を閉じる

1ヶ月程度の旅行ならともかく、3ヶ月以上の自転車旅行となるとキャリアが壊れる可能性は高くなってくる。
実際にキャリア折れのトラブルはよく聞く。原因は荷物重量の多さ、ダートなど悪路での振動による。
これらは回避しづらいものなので、破損しても現地で修理しやすいように鉄製のキャリアを使用しているのが普通だ。
市販の製品の多くはアルミ製で、これは折れた際の溶接修理が難しい。
ただ、針金やブチルテープなどで応急修理することは可能なので、アメリカ横断3ヶ月ぐらいまでの規模ならば
アルミ製キャリアでも何とかなるんじゃないかと思う（アメリカなら現地でキャリアを調達することも比較的容易）。
自分のケースで言えば荷物の重量が少ないフロントキャリアは破損したことはなかった。 ▲解説を閉じる

リアキャリアは荷物の重量がかさむため、フロントよりもキャリア折れが発生しやすい。
対策としては荷物を減らす、荷物が揺れないようにロープやフックで固定する、などが考えられるが
折れたときに修理できるよう鉄製キャリアを用意しておく方が何かと気が楽である。
僻地でダートやコルゲーション（路面の凹凸）が続くとキャリアへの負担は倍増するので、ロープなどで揺れないよう固定すると負荷を軽減できる。
フロントキャリア同様にアメリカ横断3ヶ月くらいならアルミ製でも何とかなると思う。 ▲解説を閉じる

ステムで重視すべきは前面がボルト4点留め、ヘッドセット側が左右方向からのボルト2点留めであること。
そうでない製品を使ったことはないが、重量の大きい旅行用自転車はステムへの負荷もかかりやすいので
ボルトは多い方がいいだろう。
モデルに関しては、値段が高い＝重量がちょっと少ない、程度のものなので高いモデルを買う必要性は薄い。 ▲解説を閉じる

ステム同様に値段が高い＝重量がちょっと少ない、程度のものなので高いモデルを買う必要性は薄い。 ▲解説を閉じる

容量の大きい1.5リットル用ボトルケージが当然向いている。
人によっては特定の大型ボトル用に専用設計のケージを用意しているが、洗う手間が増え、互換性もなくなるので
面倒な人は避けた方がいい。
フレームのダウンチューブ下側は雨水がたまりやすく、超長期に渡って使用していると腐食しやすいらしいが、
まあ1年2年でフレームがダメになることもないだろう。
ボトルはバッグ内に入れることもできるし、後述のハンドル設置ボトルケージ×2があるので、
これで不足を感じることはあまりない。
ちなみに身長の低い人用の小さいフレームだと、スペースの都合でシートチューブにボトルケージが取り付けられない場合がある。 ▲解説を閉じる

ボトルケージは取り付け用パーツを使ってハンドルやシートピラーなどに無理やり設置できる場合がある。
いろいろ取り付け方法を考えてみよう。 ▲解説を閉じる

日本国内では自転車用ボトルを使うのが一般的だが、
長期旅行ではいちいちボトルを洗うのも面倒なので、ペットボトル用のボトルキャップを使うと便利である。
ミネラルウォーターのボトルは口径が大きかったりするので互換性には気をつけよう。 ▲解説を閉じる

ホイールは自転車の仕様や荷物重量、走行ルートのコンディションによっては数千キロ程度でも破損することがある。
例えばタイヤが適正気圧を下回った状態でも自転車は走れるわけだが、余分な負荷はホイールにしわ寄せが来るので
そうした場合には寿命が縮まる。
対策としては、タイヤの適正気圧を維持する、荷物を減らす、機械式ディスクブレーキを使う（Vブレーキと違ってホイールに負荷をかけない）、
などである。ホイールの破損は対応が難しい場合があるので、注意したいところ。
手組ホイールだとハブを使いまわしたりすることができるが、完組ホイールでもデメリットはそんなに多くない？のだろうか。
このへんはしっかり使い分けたりトラブルに遭ったことがないのでわからない。
ホイールのスポーク折れもたびたび発生するトラブル。
ホイールに合う予備スポークが数本あると現地のショップで手早く修理が可能。 ▲解説を閉じる

26インチMTBタイヤにも種類があり、大きく分けて悪路用のブロックタイヤとアスファルト用のスリックタイヤがある。
海外自転車旅行といえどアスファルトを走るのが普通なので26インチスリックタイヤが推奨される。
1.75とか2.125というのはタイヤの太さ。太いほど耐久性、耐荷重性は上がるが摩擦が大きくなるので走りも重くなる。
1.5～1.75あたりがちょうどいいと思う。耐パンク性のあるやや高いタイヤを買っておけばそんなに失敗はないだろう。
海外の多くの国では26インチスリックタイヤは流通量が少ない。インドや中国製の安物タイヤは簡単に裂けて使い物にならなくなるので
旅行先では買えるときに買い換えておきたいところ。 ▲解説を閉じる

チューブには三種類のバルブがある。仏式バルブは空気の出し入れが簡単で、パンク修理しやすい。
米式バルブは耐久性が高いらしい（僕は使ったことがない）。英式バルブはいわゆるママチャリなどに使われるもので、
スポーツタイプの自転車にはまず使われない。
僕は扱いやすさから仏式バルブを使用している。バルブの長さは長めの48～60ミリタイプが携帯ポンプのバルブをかませやすい。 ▲解説を閉じる

ハンドルは大きく分けて3つある。横一文字のフラット、先端が前に突き出たブルホーン、先端が下に突き出たドロップ。
一般的にはコンポーネント各パーツの関係でフラットとブルホーンはMTB用、ドロップはロードバイク用だが、
旅行用自転車はドロップハンドル仕様になっている場合も多い（この場合はディレイラーもDeore系でなく105系になるのか？）。
フラットバーは輪行しやすい、ブルホーンとドロップは持ち方を変えられるので疲労を軽減できるメリットがある。
フラットバーには、ハンドル先端にバーエンドバーを取り付けてブルホーンに近いシルエットにすることもできる。
ハンドル形状はコンポーネントの仕様を左右するので、パーツの入手しやすさ、メンテナンス性ではフラット、ブルホーンが勝るが、
ドロップでもあまり気にならないかもしれない。 ▲解説を閉じる

バーテープは素材の種類が豊富だが、長期旅行中は、個人的にはスタンダードなコルクバーテープの安物を愛用している。
フラットハンドルはグリップを取り付けるのが普通だがバーテープ仕様にすることも可能と思う
（もっとも、グリップパーツで握りやすい製品も多数出ているが）。
デザインを無視すれば、素材による性能差はあまり感じられない。 ▲解説を閉じる

ペダルは片面タイプと両面タイプがあり、片面の方がより足裏にフィットする構造になっている。
トゥークリップはつま先を固定するクリップ。ペダルをまわしやすくする。
三ヶ島のEZYペダルは工具なしでペダルを脱着できるため、急な輪行に便利。
他には専用シューズの靴底と固定するSPDペダルというものがある。よりペダルをまわしやすい。
徒歩旅行にも使えるスニーカータイプもあるが、僕はサンダルで走ることも多いので片面ペダル＋トゥークリップという構成にしている。 ▲解説を閉じる

尻にフィットするサドルは個人差が大きく、これがいいという正解はない。高級品でも合わないことは多い。
硬めか柔らかめか、ある程度の嗜好を見付け出した上で試し買いや知り合いの自転車を試乗させてもらうなどして
最適解を探していくしかない。僕はロングライドに限って言えば柔らかめが好み。革サドルなどもってのほか。
しかし旅行には尻の形に合わせて形状が馴染む革サドルが適している！という主張もあるのでよくわからない。
合わないサドルを使ってのロングライドは非常に苦痛なので注意したいところ。 ▲解説を閉じる

サイクルコンピュータは距離の確認やペースをつかむのに重要である。
無線式はコードがなく見た目すっきり、有線式は故障や誤作動しにくいというメリットがある。
無線式は携帯電話や電器屋の近くに停めると誤作動することもある。
とはいえ、キャットアイのサイクルコンピュータを使っていてあからさまに故障したことはないので
僕は無線式を使っている。変わったメーカーの製品も使ったことがあるが、誤作動や固定パーツが破損したりとか、
たびたび地味なトラブルに見舞われた。 ▲解説を閉じる

スポーツ自転車には重量やフレーム保護の面からスタンドを取り付けない人は多い。
僕もロードバイクにはスタンドを取り付けていない。が、旅行用自転車にはスタンドがないと不便が多いことは想像できる。
ただし重量がかさむので簡単に壊れてしまうことも多い。
フレーム下部に取り付けるセンタースタンドとチェーンステーに取り付けるサイドスタンドがある。
後者の方が安定しやすい……というのが定説だが、重量配分によってはセンターの方が適しているようにも思える。
モーターバイクのスタンドのような、車体を浮かせるセンタースタンドもあるが、疲れる、転倒しやすい、らしい。 ▲解説を閉じる

海外では街灯のない道路は多いので、高輝度のライトがあったほうが心強い。キャンプや停電時にも便利。
市販の自転車用ライトよりも高性能のハンディライトを流用する改造法がネットを中心に広まっている。
電池の消耗が激しいので充電池との併用はほぼ必須。 ▲解説を閉じる

あまり一般的ではないが、自転車用品には改造用のパーツが販売されている。
フレームに空けられているボルト穴の間隔に合わせて作られているパーツは多いので、
用途がはっきりしていればパーツを強引に組み合わせてオリジナルのカスタムパーツを作ることも可能。
一部の携帯ポンプとハンディライトの径が同じであることから、それを利用した台座パーツの改造法が知られている。 ▲解説を閉じる

自転車用サイドバッグは防水タイプと非防水タイプに分けられる。
後者のメリットはサイドポケット類が充実していること。見た目が旅っぽいこと。レインカバーも付属している。
とはいえ現在は防水タイプが主流である。値段もあんまり変わらないし……。
自転車の前方に重量を集めるとコントロールしづらくなるので、一般的にはやや小さめのバッグが用いられる。 ▲解説を閉じる

フロントに比べて大型のバッグが用いられる。サイドバッグとは別にパニアバッグと呼ばれる種類がある。
これは左右のサイドバッグがキャリアの上側でつながれているもの。サイドバッグとパニアバッグはよく混同される。
ちなみにバニアバッグではなく「パ」ニアバッグPANNIER BAGである。
大容量化できる、キャリアへの負担が小さくなるメリットがある？のかもしれないが、取り外すには面倒。
昔は今よりも使われていたようだ。 ▲解説を閉じる

サドルバッグは自転車に付けっぱなしにするのが普通なのでパンク修理用品などを入れることが多い。
長期旅行においては、防水タイプでないと浸水して乾かすのが大変な場合がある。
とはいえ、大抵のサドルバッグはある程度の防水性を備えているので、雨季の地域に行くのでなければ
ありふれたサドルバッグでもそんなに不便はないだろう。
サドル下部のシートピラーに取り付けるわけだが、ここにボトルケージや他パーツを付けたり、
あえてサドルバッグを付けずにリアキャリア荷台の荷物を増やす人もいる。 ▲解説を閉じる

フロントバッグはハンドル前面に取り付けるバッグ。
重くするとハンドルコントロールがしづらくなるのでサイドバッグよりも重要度は低い（前後のサイドバッグが重いとあまり気にならない）。
フロントバッグを付けると、ハンドルへのライト設置が困難になるので対策が必要。
そういう人のためのライト台座パーツとかも販売されている。
自転車走行中も取り出ししやすいので、サイフやカメラなどを入れるのに使われることが多い。 ▲解説を閉じる

フロントバッグ上面は自転車走行中に見えやすいので専用のマップケースが用意されていることが多い。
フロントバッグがなくても、ステムやハンドルに固定するマップケースもある。 ▲解説を閉じる

フレームの内側に取り付ける小物入れ。この手の商品はボトルケージが優先されてあまり使われていない印象だが、
工具や医療品、薄手のサイフ（日本なら携帯も）などを入れるには便利。
世間であまり使われていない理由は雨ざらしになる、防犯能力がほとんどない、といった欠点ゆえか。
自分は貴重品を入れて放置することはしないし、貴重なものは入れていないので危険な目に遭ったことはない。
いくつかのメーカーから形状違いのものが販売されている。
フレーム形状やサイズによってはボトルケージ側と干渉する可能性もあるので注意。 ▲解説を閉じる

フレームに取り付ける小物入れ。
雨ざらしとなるために世間ではあまり使われていない印象だが、コンパクトカメラや携帯を入れるには適していると言えるだろう。
トップチューブの前方に取り付けるのが普通だが、ダウンチューブにも無理やり取り付けられることがある。
僕はトップチューブとダウンチューブに1つずつ取り付けている。 ▲解説を閉じる

ネットはなんでもいいので、ホームセンター等で売っているママチャリ前カゴ用の防犯ネットでも代用が効く。
海外では意外と入手しづらい。 ▲解説を閉じる

リアキャリアの荷台はネットやロープを使って大きい荷物を固定できる。
大型の防水バッグを使ってキャンプ用品などを収納している人が多い。
サイドバッグに収納しづらい銀マットや予備タイヤを引っ掛けることもできる。
僕は荷物を減らしているので簡易な防水スタッフバッグでレインウェアを入れている。
あとは靴（またはサンダル）をビニールに入れて収納しているくらい。 ▲解説を閉じる

自転車旅行でも徒歩観光や散歩をする機会は多い。
小さく収納できるバッグがあるといろいろと捗る。 ▲解説を閉じる

ウェストバッグとして購入したが、もっぱらフロントバッグに引っ掛けて使っている。
小物入れを増やせるので意外と便利な荷物配置である。
ただし貴重品が入っていると思われやすいので、盗まれて困るものは入れないほうが無難。 ▲解説を閉じる

旅行中は日常生活と違ってベルトのない短パンなどで出歩くことが多いので、取り回ししやすいコンパクトな財布が望ましい。 ▲解説を閉じる

このシャツは完全に自転車走行用のインナーシャツとして使用している。アウトドア界ではベースレイヤーとか言われる。
半袖インナーシャツ＋長袖シャツ（＋上着）という組み合わせ。どんなに暑くても半袖でロングライドすることは無い。
理由は日焼け防止と寒暖の変化に対応しやすいからである。
つまり、まともな吸湿速乾シャツなら2枚着ても汗でベタベタしすぎることはなく、日差しもカットするので暑い環境は耐えられる。
うすら寒い環境では上着を着るとすぐに暑くなるが休憩するとあっという間に冷えるため、二枚重ねが有効である。
アウトドア系のベースレイヤーは登山などを想定されているので寒暖両方に対応できるが、
一般的なスポーツウェアでもそれなりに対応できるだろう。 ▲解説を閉じる

前述の通り日焼け防止と寒暖の変化に対応するため、半袖と長袖を重ね着して着用している。半袖でロングライドすることは無い。
吸湿速乾タイプの長袖シャツは意外と品物が少なく、海外では入手しづらい国も多い。
高価である必要はないがモノは必要。旅行では部屋着や寝間着としても使うのでジッパーはないほうが使いやすい。 ▲解説を閉じる

いわゆる普通の速乾Tシャツ。質や着心地を追求しなければ、この手のシャツは途上国の市場などで結構簡単に手に入る。
サッカー系の安物ウェアとか安物の木綿シャツ（薄く作られているのですぐ乾く）など。
品質を高める重要度は低い。 ▲解説を閉じる

僕はオシャレさんではないが、いかにも不良旅行者然としたボロくてダサい服を着るのはイヤなので
一着くらいはキレイめの襟付きシャツを用意している。
それが大人のTPOというものだ。きりっ。まあ大してキレイでないが。
なんらかの都合で公的な場所に行くときも心証を良くする効果がある（ビザ取得時や日本大使館のお世話になるときなど）。
現地でも安く調達できるため重要度は低い。 ▲解説を閉じる

中厚手のシャツは寒冷地での部屋着として使う。自転車走行時は熱がこもりやすいのでよほど寒くないと使われない。
防寒具は現地調達しやすいので重要度は低い。 ▲解説を閉じる

上着はフリース系が使いやすいが、容量がかさみやすいので軽量なものが望ましい。
ロングライド時は熱がこもりやすいのでウィンドブレーカーは不要に思える。ウィンドブレーカーは部屋着としては効力を発揮できないのもマイナス。
フリースで耐えられないほど寒い場合はインナーを増やすかジャケット類を着込んで対応する。 ▲解説を閉じる

いわゆる短パン。
使用頻度が高いので僕はちょっといいのを使ったりしているが、部屋着や外出着なので安物でも問題ない。 ▲解説を閉じる

高価なサイクルパンツを着用したことはないが、
まともなメーカーのまともなサイクルパンツなら安物でも差し支えない。
旅行では1年前後で生地が傷んでくるが、先進的な自転車屋であれば入手できる。 ▲解説を閉じる

防寒用のパンツは難しい。自転車旅行では普段使いのみならず、自転車走行にも使えなくてはならない。
寒冷地以外では使用頻度も低いので、かさばるジーンズやチノパンは不向きである。
レッグウォーマーは熱がこもりやすくて（旅行では）好きではなかった。
僕はバイク用の高性能防風パンツを使用しているが、自転車走行時は10度以下まで下がらないと出番はない。
冷たい風を遮れればいいので、多少かさばっても安価なアウトドアパンツでもいいかもしれない。
普段着の防寒には下にモモヒキの類いを着用して対応できる。 ▲解説を閉じる

いわゆるモモヒキである。タイツとも言う？
高性能な商品を用意したが、これを着用して自転車走行することはほとんどない。
熱がこもってあっという間に熱くなる割に、脱ぐには靴を脱いでパンツ一丁にならないといけないからである。
もっぱら寒冷地での防寒着や寝間着として使われる。
が、それも現地で購入する毛糸の安物モモヒキの方がゆったりしていて使いやすかったりする。
モモヒキはジャージやトレーニングパンツと違って重ね着前提の衣類なので、寒冷地を旅行するには便利。 ▲解説を閉じる

パンツは安物でもおそらく問題ない。
ドミトリー（相部屋）などではシャワー室の出入りにパンツ一丁でうろついたりするので
ボクサーパンツだとあまり目立たない（たぶん）。
乾燥にかかる時間も暑い地域であれば大して変わらない。
個人的には3枚用意するのがバランスよくローテーションできると思う。 ▲解説を閉じる

グローブは自転車旅行には必須に近い装備。
ロングライドにはクッション性の高さが重視される。
各社から出ているグローブはロードバイクなど用にやや硬めなグローブもあるので
一概に高級グローブがいいというわけでもない。
軍手での代用は、1日2日ならともかく、長期間走るならやめたほうがいいだろう。 ▲解説を閉じる

自転車用ソックスは足の甲側が薄くできていて熱を発散しやすいが、
自転車走行に使う靴下は正直言って薄すぎなければ何でもいい。あまり影響を受けないので重要度は低い。 ▲解説を閉じる

ヘルメットは必須と言われているが、海外では都市部を除けば交通量が少なく、路肩も余裕がある道がほとんどで、
南米以降はもっぱら日除け・防風用のバンダナやニットキャップで代用している。
いっぽうで都市部は運転が荒いこともあるのでやはりヘルメットは必要に思える。 ▲解説を閉じる

前述の通りヘルメットよりも使用頻度が高い。
汗が滴らない、サングラスを額に掛けられるという地味な効果もある。 ▲解説を閉じる

重要度は低い。軽量なスニーカーならなんでもいいだろう。
登山用の高価な靴は防水や防風効果が高いが重い。本格的なトレッキングをしなければ不要。
靴紐は途上国でも入手できることがあるので長さを知っておくと捗る。
紐がすぐにほどけるようになったら交換時期。ほどけたヒモが自転車のクランクに引っ掛かると事故の元なので注意。
クッションソールは好みだが、なくても気にならない。使い古してきたら検討すればいい。 ▲解説を閉じる

自分は暑い地域ではもっぱらサンダルで走っているので靴よりも重要である。
自転車旅行に向いたサンダルは、ストラップ型で足の甲との接触部分が硬くないこと、
靴底がある程度厚いこと、重くないこと、トゥーストラップに入ること。
この条件に適合するサンダルはあまりない。 ▲解説を閉じる

サングラスは必須である。
砂埃はともかく、高速巡航時に虫が目に入ると危険。雨にも耐えられる。
1000円程度の安物サングラスは使ったことがないのでわからない。
意外と使えるらしい？ ▲解説を閉じる

首に巻くタオル。
汗を拭く以外にも頸部の保温、胸元のベンチレーションなどの効果がある。
はっきり言ってだせーので嫌なのだが実用的なので我慢している。
タオル自体は100円ショップで調達できるレベルのもので十分。
円型のアウトドアスカーフなどもあるがあれだと暑い。 ▲解説を閉じる

安物の雨具はすぐに破れて使い物にならなくなる。
ちゃんとしたレインジャケットなら自転車用でなくても支障はないだろう。
やや身体にフィットする小さめのサイズの方が取り回ししやすい。 ▲解説を閉じる

安物の雨具はすぐに破れて使い物にならなくなる。
項目内でも書いてあるが、モーターバイク用の雨具は数千円でそこそこの性能のものがある。
上半身同様にやや身体にフィットするサイズが取り回ししやすい。 ▲解説を閉じる

ないといざというときに大変つらい思いをする。
サンダル走行なら着用しなくても大丈夫なわけだが、気温が低いとやはりつらい思いをすることになる。 ▲解説を閉じる

以下の物品は現地調達がしやすい。最初から寒冷地を旅行するのでなければ現地調達をアテにしても問題ない。
アンデス地域などでは物価も安い。観光地ならちゃんとしたアウトドア用品も置いてあることが多い。
・セーター
・マフラーまたはスカーフ類
・ニットキャップ
・防風手袋
・厚い靴下
・モモヒキ ▲解説を閉じる

テントで重要になってくるのは耐水性と耐風性である。
おそらく安物はこの2点に難がある。耐水性はなんとかなるとしても、
テントは強風には弱い。設営が大変だったりポールが歪んだりする上、吹き飛ばされないようテント内で踏ん張らなくてはならない。
日本であればそうそう強風が吹きつづけることはないが、
海外では遮蔽物のない平原などが多く、予想外の疲弊を強いられることもある（アメリカのモニュメントバレーでは強風が吹きやすい）。
強風で死ぬわけではないが、安いテントには強風に耐えられず破損するリスクがある。
いっぽうで寒暖両方でのキャンプを想定するなら耐寒性はあまり重視しなくていい。防寒具や寝袋でカバーすべき問題。
ゴアテックス製のテントは気密性が高く暑いらしい。 ▲解説を閉じる

キャンプ時に寒いと大変苦しく、疲れもとれない。
かといってダウン量の多いシュラフは重くかさばる。
個人差や想定温度もあるので一概には言えないが、2つに絞って迷ったら暖かい方のシュラフを選ぶことをお勧めしておく。
暖かい・軽いほど値段が高い。それ以外の特性については商品カタログなどに記載されている。
メーカー発表の耐寒温度・耐寒限界温度はアテにならない。プラス10度くらいの見積もりをしたほうがいい（耐寒限界温度5度と表記されていたら15度）。
結露防止用のシュラフカバーというものもあり、場所によっては必要となってくる。 ▲解説を閉じる

寝袋状のシーツが名称ずばりのシュラフシーツである。
シュラフを汚さず、シュラフシーツを洗えばいいので洗濯が容易。
夜も28度以上あるような暑い地域ではこれだけでも十分。
2～3ヶ月程度の旅行ならなくても問題ないかも。
サイズさえあえば、窮屈だが普通のシーツ類でも代用できるかもしれない。 ▲解説を閉じる

テント泊には必須とも言える物品。
値段の安い銀マットとの大きな違いはコンパクト性。
自転車旅行では銀マットは運びづらいのでこうしたマットを用意するのがセオリーである。
寝心地は疲労のとれ方にも影響してくるので注意しておきたいところ。
防犯や悪天候を無視すれば、テントがなくてもテントマットとシュラフがあれば野宿は可能である。
町中でやると浮浪者みたいなので自重。 ▲解説を閉じる

本来はテント内に敷いて耐寒性を高めるものだが、もっぱらテント入り口の足場に使用している。
テント入り口の足場は何かしらあった方が便利。普通のビニールシートでも十分。 ▲解説を閉じる

テントやシュラフを圧縮するキャップ。
どちらもかさばるので、自動車で持ち運ぶのでなければ役立つ道具。 ▲解説を閉じる

海外でも袋入りのインスタントヌードルは多く出まわっており、よく食べる人には便利である。
高価な折り畳み箸はあまり必要性を感じない。 ▲解説を閉じる

市販のヨーグルトなどを食べるのには便利であるが、なくても大した支障はないだろう。 ▲解説を閉じる

多くのアメニティは海外でも入手可能だが、旅行用の小型ボトルは滅多にないので日本で用意しておきたいところ。
シャンプー（リンスインシャンプー）、コンディショナー、ボディソープや石鹸、歯ブラシ等は途上国でもまず手に入る。
髭剃りや替え刃も日本と全く同じものが売られている。
洗顔フォームは国によっては入手しづらいことがある（ペルーやボリビアでは少ない）。 ▲解説を閉じる

アウトドア用のコンパクトなタオルがあるが、使用感は悪いので普通のタオルの方がいい。
スポーツタオルである必要もあまりない。海外でも入手は容易。 ▲解説を閉じる

安物のコンパスは針が安定せず、持っている意味があまり感じられない。
かといってきちんとしたコンパスは高いのだが……。
なくてもなんとかなるだろう。 ▲解説を閉じる

高度の変化は体力の消耗、走行ペースなどに深く関わってくるので、
高度計はコンパス以上に役立つ。ただし気圧の変化で測定する性質上、誤差もある。
ハイスペックなアウトドア用ウォッチには高度計の機能が備わっているものが普通。 ▲解説を閉じる

寒冷地での気温の度合いを計るのが一番役に立つ時である。
寒気を感じるのが自分の体調によるものか、気温の低さによるものかを調べるため……だが、
まあなくてもさほど困ることはないだろう。参考程度に、という程度のもの。 ▲解説を閉じる

長期旅行者御用達の十徳ナイフ。
ブレード（ナイフ）はときどき役に立つが、これで料理などをするのは不向き。
缶切り、栓抜き、ワインオープナーなどはそれなりに役に立つ。
それぞれバラで安物を用意しても問題ないが、ひとつにまとまってると取り回ししやすい。
大きなものは必要性を感じない。工具系は専門のツールを用意するほうが賢い。 ▲解説を閉じる

ヘッドランプはまともなメーカーのものならさほど違いはないように思える。
あとは電池のタイプやスペックを見て決めればいいだろう。一般的には小型軽量な単四形電池が使われる。
自転車用ライトやハンディライトと用途がかぶっているが、
キャンプ時はこれがあると手が空いて楽である。 ▲解説を閉じる

早起きするときには必要になってくる。
中短期の旅行なら携帯電話やPCのフリーソフトなどでも代用できるが、
海外の安宿では部屋に時計がないのが普通なので部屋に置く時計としても便利だ。 ▲解説を閉じる

中長期旅行者の必需品。
といっても安物で十分。ただ物干しは素の状態でバッグに突っ込むとパーツが外れて壊れてしまうので
ちょっとした小袋などに入れると取り回しやすい。
海外では洗濯バサミはどこででも手に入るが、小型の物干しはあまり（ほとんど？）みられない。 ▲解説を閉じる

物干しとセットの粉洗剤。
途上国ほど安く入手できる（台所洗剤としても使われることがある）。
質も悪くない。少量入れて手洗いするだけでも衣類の汗臭さはほとんど消える。
問題は容器で、小型のプラスチックケースやボトル類は海外では入手しづらい。 ▲解説を閉じる

アメニティ類を入れる小型サック。
今時は折り畳み式の、フックがついているサック一択である。 ▲解説を閉じる

衣類をいれる袋。ビニール袋でも代用できるが
項目内で説明しているスタッフサックも安くて使いやすい。
日本のアパレルショップで服を買ったときにもらえるヒモ付きの袋や頑丈なビニール袋を用いてもいいだろう。
あれなんか集めてしまうよな。 ▲解説を閉じる

メッシュ地の衣類袋。汗や雨水で濡れたり汚れた衣類を入れておく。
濡れた衣類を通常の衣類袋やビニール袋に入れたり、バッグに押し込んでおくとすさまじい悪臭を放つようになるので
臭いのが嫌いな人には重要である。調理道具に対しても同じ使い方ができる。
先進国以外では入手しづらい。 ▲解説を閉じる

衣類の圧縮袋。空気を抜いて小型化できる。暑い地域で防寒具をバッグ内に押し込んでおくのに便利。
ダウンジャケットや厚手のセーターなどに有効だが、
前述のスタッフサックやヒモ付きサックを衣類のサイズに合わせて用意すれば同様の効果が得られる。 ▲解説を閉じる

貴重品や紙類を入れられる防水ケース。保険の冊子に対して使用。
防水バッグを使っていても穴が空いたりキャンプ時に不意の雨で水が入り込んでしまうことがある。
気にならない人はなくても困らないだろう。100円ショップで買えるタッパーやジップロックでも代用可能。
ジップロックは物の整理にも役に立つ。 ▲解説を閉じる

宿のセーフティボックスやロッカーなどでは自前の南京錠、ダイヤル錠を使わせられることがある。
それだけならまだいいが、途上国のボロ宿だと部屋のドアにカギがなかったり、
あっても宿がグルになって不在時に錠を開けられ、物を盗まれる……
という事態が極稀に発生する。まあ滅多にないので使わない人は重要度が低い。 ▲解説を閉じる

耳栓。複数の旅行者が寝泊まりするドミトリー（相部屋）でのイビキ対策や夜行バス、
大音量で音楽を流すようなクソバスに乗り合わせてしまったときに効果を発揮する。
アフリカのミニバスは運転手の居眠り防止目的で、夜行なのに大音量を流すことがあって注意したい。
いざというときにすぐ出せる場所に入れておきたいところ。
飛行機の機内でもらえることもある。 ▲解説を閉じる

よく使う工具は自転車のフレームに取り付けた小物入れやサドルバッグに入れている。
　・アーレンキー（六角レンチ）セット（自転車の各部調整、キャリアの取り外し）
　・メガネレンチ（特注キャリアの取り外し）
　・プラスドライバー（ディレイラーの調整）
　・自転車用の携帯ツール
上記は工具袋に入れない、よく使うツール。
工具袋に入れている物品は以下。細かい物が多いのでジップロックやタッパー、防水袋（アメニティケース）などにまとめてある。
（この一覧は項目内でも書いてあるかも）
　・ペンチ
　・チェーンカッター
　・スポークレンチ
　・各スペアパーツ（ブレーキパッド、チューブ、タイヤ、チェーンコネクトピン。スポークはフロントバッグに入れている）
　・糸（衣類補修用）
　・釣り糸（タイヤ補修用）
　・パンク修理用のパッチ、糊、サンドペーパーの予備
　・予備のネジ類 ▲解説を閉じる

パンク修理に使うキット。
タイヤレバー、糊、パッチ、サンドペーパー。僕はタイヤに刺さった異物除去用にピンセットを加えている。
肉厚のMTBタイヤだとワイヤー片やトゲなどがタイヤに埋まってしまい、素手では取れないことがある。 ▲解説を閉じる

六角アーレンキーのセット。そんなに使わなければ携帯工具でもなんとかなるが、
分解・組み立てが必要になってくる長期旅行では専用の工具がほしいところ。
力が入りやすく、ねじをなめにくい。 ▲解説を閉じる

携帯工具の質自体はどれも大差ないと思われる。
チェーンカッターが付いているものもあるが、個人的にはチェーンを切断・再接続する作業は慎重に行う必要があるので
携帯工具でまかなうのは上級者向けと思う。 ▲解説を閉じる

ペンチはワイヤーケーブルの切断、キャリア断裂時の応急修理に使う針金を切断する、などに使う。
その他、大きなメカトラブル時に使ったりもするが、そういうときはまずペンチだけでは解決しない。
長期旅行ではあると安心なので持っているが、海外でも比較的入手しやすい物品なのでなくてもなんとかなるだろう。
自転車用のケーブルカッターだけでもいいかも。 ▲解説を閉じる

自転車のチェーンが摩耗などが原因で切れてしまったとき、
それを切断して再接続するための工具。チェーン交換を自分でやる場合にも使われる。
数ヶ月（距離約5000キロ）くらいまでの旅行ならなくても問題ないが、
それ以上の長期旅行となるとチェーントラブルが発生する危険がある。
チェーンが切れると自転車はその場で走行不能となるので持っておきたいツール。
小型軽量なものもあるが、チェーンの切断・接続作業は慎重にやる必要があるので、
慣れないうちはシマノ純正の使いやすいチェーンカッターを使うのが無難。 ▲解説を閉じる

自転車のホイールを構成するスポーク（細い金属の棒）を締めたり緩めたりするレンチ。
ホイールの振れ取りに使われる。スポーク交換の際にも使うが、
予備スポークの他にロックリング回し、大型モンキーレンチ、後輪ならさらにスプロケットリムーバーが
必要になってくる。僕は荷物を減らすためにそれらは所持していない。
重要度は低いが小さいので荷物の負担にならない。
スポークの型によって適合するレンチの種類が違ってくるので注意。 ▲解説を閉じる

オルトリーブのバッグに使われている各部の固定ネジはヘクスタイプの特殊なもので、
プラスドライバーや六角レンチでは適合しない。
ほとんど使われないが、長期間使っているとネジが緩んで外れてしまうことがある（約20000キロ走行で2回発生）。
ときどき増し締めするには別途工具が必要だが、中短期の旅行なら不要だろう。
手元の工具で締められる予備のネジを用意したほうが手っ取り早い。
メーカーによっては携帯用の十徳ツールに含まれていることがある。 ▲解説を閉じる

携帯ポンプで重要になってくるのはフックを使って足で地面に固定しながらポンピングできることである。
定期的に空気を入れる必要のある中長期の自転車旅行では、個人的には必須の条件といえる。
携帯ポンプというのは応急処置のためのツールなので、高圧に入れるのは可能は可能だがとても大変な苦労を強いられることが多い。
足で地面に固定できるタイプのポンプは少なく、海外では先進国でも入手しづらいこともしばしば。
空気圧ゲージは、慣れてくるとなくても触った感触でだいたいわかるようになる（低圧ですむMTBに限るが）。
気圧が足らないとスピード低下やパンクの原因になったり、タイヤやホイールの寿命を縮める。 ▲解説を閉じる

サドルバッグにも入れられるサイズの携帯ポンプは、高圧に対応していても
ポンピングはとても大変なので応急処置のためのツールである。
カートリッジ式のポンプもあるがカートリッジは使い捨てなので長期旅行には不向き。 ▲解説を閉じる

自転車のカギは、個人的にはやや太めのワイヤーロックがあれば十分。ごつくて重いU字ロックは必要ない。
まずは自転車を盗まれる危険のある場所に長時間放置しないことが肝要。
宿では部屋、または中庭などの敷地内に置くき、レストランや観光名所などでは店員や警備員の目の届く範囲に置くのが鉄則。場合によってはチップを渡す。
海外の安宿ではほとんどの場合、部屋まで自転車を入れても文句は言われないし、
レストランや店なども短時間であれば店内に置かせてもらえる。
屋外の人気のない場所に放置すると逆に盗難のおそれがある。 ▲解説を閉じる

サドルの盗難防止用のロック。常時つけっぱなしとなる。
アメリカなどでは工具を使ってサドルだけ盗難する事故もあるらしい。
地味ながら、サドルがなくなるとほぼ走行不能となるので施錠しておきたいところ。
前述のワイヤーロックを持たずに外出した際も、短時間の施錠に使う。 ▲解説を閉じる

チェーンや各部の潤滑用に使うオイル。
晴天専用のスピード重視タイプ、雨天対応の耐久タイプ、その中間のタイプなどがある。
自転車旅行では雨天に対応するタイプを選択するのが必然となるだろう。
注油ペースは大雨や砂などの被害を受けなければ1～2ヶ月に1回くらいでももつので、
少量のボトルでも問題なく使えている。 ▲解説を閉じる

メカ各部の潤滑や錆止めに使うグリス。短期であればなくても問題なし。 ▲解説を閉じる

予備のディスクブレーキパッド。
荷物を積載した自転車でのディスクブレーキパッドの耐久限界は、
メタルで8000～12000キロ（僕は14500キロで耐久限界をオーバーしていた）、レジンで推定4000～6000キロ？と思う。
もちろんブレーキの使用頻度や総重量によっても変わってくるが目安として。 ▲解説を閉じる

折り畳みのできるタイヤはフォルダブル式とか言われる。
一般的にはタイヤの交換時期は5000キロとされているが、
普通のMTBスリックタイヤだと6000～9000キロ、耐久性に優れたもので10000～18000キロはもつと思う。
タイヤの溝がなくなってきたら要交換。前後の重量バランスによっては片方（大抵はリア）が先に摩耗していくので
その場合は前後タイヤをローテーションすると長持ちする。
耐久性のあるタイヤを使い、耐久限界が来る前に交換して予備は取っておくのが賢い。
アジアやアフリカ圏では長期間に渡ってまともなタイヤの入手ができないことがあるので
ひとつは予備として持っておきたい。中南米ではたびたび現地でも見かけるのでなくてもなんとかなるだろう。 ▲解説を閉じる

チューブはバルブによって3種類あり、仏式バルブは空気の出し入れが簡単なので、パンク修理作業に向いていて
ロードバイクからMTBまでスポーツ自転車に幅広く使われる。バルブが壊れやすいと言われるが、僕はそういった経験はない。
（空気の抜けが早くて不安に思うことはあるが、大抵はチューブに微細な穴が空いている）
米式バルブは耐久性重視のタイプで、ダートを走るようなMTBに使われる。
英式バルブはママチャリなどに使われる。
チューブ自体にも軽量タイプなどが出ているが、若干パンクしやすいので旅行には普通のタイプを使うほうがいいだろう。
サイズは、タイヤに対して大きいものは中でダブついてパンクの元なので小さい側を選んだ方がいい。
（1.75のタイヤなら、1.75-2.125用よりも1.25-1.75用を選ぶ） ▲解説を閉じる

チェーンが切れた際、チェーンカッターを使って繋ぎ直すのに必要なピン。
チェーンカッターとはセットで用意すべき予備パーツ。 ▲解説を閉じる

予備のスポーク。スポーク折れは機械式ディスクブレーキよりV、カンチなどのリムブレーキを使っているほうが、
総重量が重いほうが発生しやすい。
交換にはロックリング回し、大型モンキーレンチ、後輪ならさらにスプロケットリムーバーが必要だが、
途上国の自転車屋でもそれらは置いてあることが多い（重量を抑えるため僕は持ち歩いていない）。
逆に適合する長さ・タイプのスポークはあるとは限らないので、所持する優先順位はスポークの方が高い。
予備スポークを用意するときはスポークの長さを合わせる必要があるのでサイズを要確認。
自転車屋によってはスポーク長を短くカットする器具があるので、使用したら補充もしておくと安心。 ▲解説を閉じる

ネジは紛失や気づかないうちに外れてしまうことがあるので、そのための予備ネジ。
途上国でも金物屋で入手できるが、店やちょうどいいサイズのネジを探すのがちょっと面倒くさい。
自転車には六角ネジを使うのが一般的。
ホームセンターなどで買える。 ▲解説を閉じる

作業用の軍手。しかし慣れてくるとほとんど手を汚さずに分解・組み立てなどができるようになるので
そうなったらなくても構わない。海外でもスーパーや工具店などで比較的入手しやすい。 ▲解説を閉じる

米式や英式のバルブを仏式に変えるアダプター。
仏式以外のバルブを使わなくてはならなくなったときに、あるいはポンプが壊れて仏式未対応のポンプを使用せねばならないときのために
アダプターを用意しておいた。小さいし。普通は必要ないし、使ったこともない。 ▲解説を閉じる

折れたスポークを無理やり繋げる応急処置用のパーツ。
しかし折れたときも存在を忘れていて使ったことはない。意味ねー。アテにならないお守り程度のもの。 ▲解説を閉じる

主にキャリア断裂の際に応急処置で断裂箇所を固定するのに使う。
太さは忘れたが、細くもなく太くもないくらいのサイズ。
ホームセンターなどで買える。 ▲解説を閉じる

荷物の固定に使うロープ。自転車屋やホームセンター、100円ショップなどで売っている。
僕は荷物が少ないので、主に強風下でのキャンプ時にテントを固定するために使用している。
テントの四方や側面にあるフックと付近の岩などを結んで固定するキャンパーにはおなじみのやり方で、
本来は靴ヒモのようなロープを使うが、このロープで兼用。ちなみに途上国でも中国製の安物ロープが結構出回っている。 ▲解説を閉じる

一眼レフは重いので自転車旅行で持ち歩く人は半々くらい？である。
一般的にはカメラの性能が上がるほど重量も増える。
コンパクトカメラ＜高性能コンパクトカメラ＜＜レンズ式（マイクロフォーサーズ式）コンパクトカメラ＜＜＜一眼レフ軽量タイプ＜＜＜一眼レフ重量タイプ
といった具合。一眼レフ軽量タイプはニコンD40～D60とか、キャノンのKiss X2とかで、D90やEOSシリーズに比べると結構軽い。
詳細はググったり店頭でチェック。これに関しては個人の好み。
メーカーによる違いは、ニコンやキャノンなどの大手メーカーは適合するレンズがたくさん出ている。中古レンズも多い。 ▲解説を閉じる

僕は自転車走行中もカメラをすぐ取り出せるよう、当初からカメラはフロントバッグに入れるつもりでいた。
それに合わせてバッグを用意した。重視したのはフロントバッグに収納できること、
カメラと予備レンズが入ること、徒歩観光時に持ち歩きできること、置いたときに安定すること。
カメラにフィットする形状のバッグは徒歩観光向きのものなので、自転車旅行には不向きに思えるが、
荷物の配置次第でなんとかなるかも。海外では、当然ながら一眼レフが流通しているような大都市でないと入手は難しい。 ▲解説を閉じる

広角レンズは広い範囲を撮影できるため、広い風景や建物、街並み、屋内などに向いている。
（よくアニメなんかで部屋などを俯瞰で捉えたイメージボードがあるが、ああいった絵が撮れる）
一方で写真内の要素が少ないとスカスカな構図になりやすく、難しい。
広角にしすぎると端が歪んでしまう欠点もある。また、レンズ自体がかなり重い。 ▲解説を閉じる

単焦点レンズはズーム機能を廃したレンズで、常に同じ画角で撮影することになる。
利点は開放F値が低いので背景を強くぼかすことができること、
開放F値が低い＝明るいので感度（ノイズ）を抑えながらシャッタースピードを高くできること、
構造がシンプルなので頑丈であること、逆光にも強いこと、軽いこと。
ポートレートや、モデルの撮影などに使われる（と思われる。知らないけど）。
ズームできないために画角やF値が変わらないので、マニュアル撮影の練習にも向いているといえる。 ▲解説を閉じる

ズームレンズはもっとも一般的なタイプのレンズ。
ズームの幅はレンズによっていろいろあるが、オーソドックスなものはコンパクトデジタルカメラとほぼ同じ。
安物のズームレンズの欠点は、F値が変動するのでマニュアル撮影時の明るさ（シャッタースピード）調整が難しいこと、
開放F値が高いので背景をぼかしづらいこと、耐久性が低く故障しやすいこと、逆行などに弱い場合があること。
とはいえ、画質の鮮やかさはコンパクトデジタルカメラには及ぶべくもないので
これだけでも十分いい写真が撮れる。高いズームレンズは使ったことがないのでわからない。
風景を撮影する機会が多い自転車旅行にはオーソドックスな18-55ミリで十分と思う。それ以上のズームはあまり必要性を感じない。 ▲解説を閉じる

レンズ単体をしまうケース。カメラバッグのサブポケットとしてある場合も。
レンズ購入時の空き箱＋発泡スチロールで代用できたりもする。 ▲解説を閉じる

PLフィルターは偏光フィルターとも呼ばれ、反射された太陽光を映さなくすることができる。
わかりやすいのは水面や鏡の反射光をカットして照り返しがないように見せられる。
大気中の水分によって反射した光もカットできるので、空や風景を鮮やかに映し出す。
弱点や欠点は、偏光は一定の角度でしかできず、また曇天下や屋内では効果を発揮できない。
光を抑えるため、感度やシャッタースピードが上がってしまう（晴天下ではほとんど気にならないが）。
偏光しすぎても不自然な絵になってしまったりするので、自然に見せるにはちょっとコツがいる。など。
基本的にはレンズにつけっぱなしで使用し、フィルターを使わずに撮影するときはレンズキャップごとPLフィルターを外す。
ちなみに青空や夕焼け、夜景などに特化したフィルターも多く存在する。 ▲解説を閉じる

耐久性の高いモデルもあるが、破損や修理に関して言えば海外旅行保険が適用できるので
個人的には普通のモデルで十分という認識。GPSもいらない。
一眼レフもあるのでコンパクトデジタルカメラはポケットカメラ程度の扱いにしている。
各社から出ている大抵の高性能機はマニュアル操作を推奨としているので知識がないと本来の性能を発揮できない気がする。
もちろん安物よりは画質も高いのだろうが……。 ▲解説を閉じる

コンパクトカメラ用のケースは、ベルクロ式の簡易タイプが取り出しが楽で使いやすい。
自転車走行中もフレームに取り付ける小物入れに入れておくとすぐに取り出せて撮影できる。
ジッパー式のケースは開け閉めが手間。 ▲解説を閉じる

今やどこの国でもインターネットを利用できるご時世なのでノートPCやインターネットを使える端末は旅行者の必携品となりつつある。
とはいえ、高性能なPCを使っても回線の遅い地域ではやっぱり遅い。
自転車旅行では振動や衝撃を受けやすいのである程度の対策は必要だが、
アスファルトを走行する分にはそこまで気にしなくてもいいようだ。
むしろ普段使う環境やデータの管理の仕方などで故障する確率の方が高い。
ハード的な対策としては、HDDを耐衝撃性に優れるSSDに換装するやり方が挙げられる。
コストが上がるので容量は小さくなるが、静音性や読み込み速度も上昇するので
旅行に限らず2010年あたりから流行しはじめたカスタマイズ。 ▲解説を閉じる

コード格納式のマウスは壊れやすいので長期旅行には向かない。 ▲解説を閉じる

故障や紛失、盗難など長期旅行ではPCのデータがロストする危険が常にある。
写真のデータなどは常に……は無理でも、定期的にバックアップをとっておかないと何かあったときに泣く羽目になる。
とはいえバックアップデータも同様にロストする危険があるので振動・衝撃対策や複数メディアへのバックアップなども備えておきたいところ。 ▲解説を閉じる

USBメモリは故障によって突然データがほぼ完全にロストしてしまうことがある（過去に2回発生）。
前述の通り、二重三重のバックアップをしておかないと何かあったときに泣く羽目になる。 ▲解説を閉じる

スイッチを入れると周辺のWi-Fiをサーチし、ネットワークごとのシグナルの強さ、暗号タイプを表示するツール。
日本ではほとんど使われないツールで絶滅しつつある？が、Wi-Fiを探してうろうろする旅行者にはうってつけのアイテム。
ノートPCを起動せずとも安宿やカフェ、レストランなどでWi-Fiがあるかどうかを探知できる。 ▲解説を閉じる

どんどん大容量化が進むSDメモリだが、旅行ではSDメモリはある程度小分けにしておいたほうが紛失時の被害が少なくて済む。
無論バックアップは取っておくべきではあるが、それでも生データがごっそりロストするのは避けたいところ。
SDメモリ自体にも読み込み速度によってクラス分けがされており、パッケージや本体にClass表示がされている。
ざっくり分ければClass2～4が低速、Class6～8が中速、Class10が高速と、数字が大きくなるほど早いが、
大抵の人はあまり気にならないと思われる。安物のSDメモリにはカメラ側が認識しないものもあるので
怪しげなバルク品をまとめ買いして安物買いの銭失いにならないように注意したい。 ▲解説を閉じる

殆どのノートPCにはウェブカメラとマイクが付属しているが、
高性能ウェブカメラを使うと鮮明に映像や音声をやりとりすることができる。
回線速度さえ出ていれば屋外の風景もスカイプなどで見せることが可能。 ▲解説を閉じる

ガジェット界隈では密かな存在感をもっているテキストエディタツール。
テキストファイルを作成・保存できるキーボード付きの電子辞書のようなもの。
ノートPCと違って電池で長時間使うことができるのが利点だが、
ノートPCがあれば必要性は薄い。 ▲解説を閉じる

電池を使うツールを持って中長期の旅行をするなら充電池があると捗る。 ▲解説を閉じる

ノートPCやカメラなどの充電アダプタは全世界の電圧に対応しているので変圧器はいらない。
変換プラグは必要だが、しかしこれも北米～中南米では多くの国で日本と同じプラグ形状が使えるので
行先によっては必要になったら現地調達、というやり方でも問題ない。 ▲解説を閉じる

240ボルト対応型の電源ケーブル。日本で使われている通常の電源ケーブルは125ボルトまでということになっている。
……が、海外でケーブルが使えなくて困ったという話は旅行していても聞いたことがないので
普通のケーブルでもたぶん問題なく使える。ただ、やっぱり火事になったりしたら怖いので
不安な人は用意していくのがいい。 ▲解説を閉じる

ユースホステルとはドイツ発祥の安宿のことで、現在は全世界にユースホステル協会加盟の安宿が広まっている。
もちろん日本にもあり、ユースホステル会員証があると10～20パーセントほどの値引きを受けることができる。
（欧州では会員証がないと宿泊できないこともある？）
部屋のタイプはドミトリー（相部屋）が基本だが宿によっては個室や豪華な設備が用意されていることもある。
多くの宿でWi-Fiが使えて清掃も行き届いているので、若者を中心としたお金のない旅行者が多く利用する。
会員証の有効期限は1年で切れるが、期限切れでも割り引きしてもらえることも多々あるのでとりあえず提示してみよう。 ▲解説を閉じる

海外でもPCを販売している店や電器屋などでクリーニングスプレーやウェットティッシュを入手可能だが、
コンパクトなブラシなどはあまり流通していない。
普通のウェットティッシュでも代用できる。 ▲解説を閉じる

海外でもカメラ屋や電器店である程度は入手可能だが、
大型のブロアーはほとんど流通していない。
ペーパーや洗浄液は時折見かける。 ▲解説を閉じる

大型のブロアーは先進国以外ではほとんど流通していない。
そもそも一眼レフ自体が高級品であるためと思われる。 ▲解説を閉じる

レインウェアを補修するシール。
応急修理用ということだがレインウェア以外にも幅広く利用でき、オルトリーブの防水バッグに空いた穴もこれで補修して長期間耐える。
アイロンで熱接着するタイプをバッグに使うと高温下で剥がれてしまうので、バッグの補修に対してはこちらのシールのほうが耐久性が高い。
先進国以外ではまず入手できないので中長期旅行では1枚あると安心。 ▲解説を閉じる

その名の通りテントに空いた穴を補修するシールだが、ダウンジャケットや防水マップケースなどにも幅広く使える。
やはり1枚持っておくと安心である。 ▲解説を閉じる

自己癒着テープとも呼ばれるゴムテープで、糊ではなく、素材自体の吸着性で固定できるテープ。
ビニールテープに似ているが、糊を使わないために簡単かつ綺麗に剥がすことができる上、水や熱にも強く、固定力も高い。
本来は電気系のケーブルや水まわりなどに使われる。
自転車の部品の固定や補修に向いている。
日本ではホームセンター、海外では大きいスーパーや電気ケーブルなどを取り扱う店に置いていることがある。 ▲解説を閉じる

いわゆる瞬間接着剤。接着する面積が小さいと効果は期待できない。
ほとんど使わないが、中長期の自転車旅行ではたまに使うこともある。
物資の少ない途上国を除けば海外でも入手できる。 ▲解説を閉じる

海外を自転車で走ると言っても、日本のように道路が入り乱れているような場所は都市部を除いてない。
標識もあるし、地図がなくても迷うことはあまりないが、町までの距離や補給ポイントの確認、標高の変化などを知るには地図は便利。
日本でも大型書店などで取り扱っているが、大抵は現地で購入したほうが安い。
大手メーカーで比較すると、ITMは精度がイマイチ、ミシュランの方が正確に思える。マイナーなご当地メーカー？も多く存在する。
先進国や観光地の本屋、土産物屋などで取り扱っているが、途上国では入手が難しいことも多々ある。
特にミシュラン製の北アフリカ全体、南アフリカ全体などの広域マップをアフリカ各国で入手するのは至難。
中南米は各地でたびたび地図を入手できた。このあたりの入手難度の手応えは、走行ルート詳細の項目で
どういう場所で地図を入手できるかをメモしてあるのでそちらを参考に。
グーグルマップはアメリカや一部の先進国を除けば結構いい加減な表記が目立つのであまりアテにならなかったりする。 ▲解説を閉じる

地球の歩き方や旅の指差し会話帳など。海外産のロンリープラネットは情報量が多いが文字が多い。
ときどきいい加減な情報も紛れてたりするが、観光ガイドや物価（宿代）の大まかな目安を知ることができたり、
簡単な旅行会話が載っていたりとやはり便利である。
指差し会話帳シリーズは根気よく使えば旅行に不自由しない程度に現地語を覚えることもできる。
特に中南米はほとんどの国がスペイン語圏であり、この言語は発音や読みがしやすいため所持していると大変捗る。
（ただし本場スペインと中南米のスペイン語は使い方が違うものもちらほらある） ▲解説を閉じる

途上国を含め、ほとんどの国では解熱剤やバンドエイドをはじめとする医療品は多く流通している。
途上国の方が日本より格段に安く、1カプセルからバラで買うことができる。先進国産の薬も出回っている。
全体的に海外の薬は日本よりやや強めに効く……というのが定説で、
個人的にも解熱剤はしっかり効いてくれる印象である。
しかし一方で副作用を発症する可能性も少ないながらあり、僕は背中に毛嚢炎という
痛みも痒みもないブツブツがたくさんできたことがある。
解熱剤やシロップタイプの咳止めなどはどこででも売っているが、腹痛や鼻炎に効く薬というのは
どうもアテにならず、そうしたものは日本製の方が信頼できる（気がする）。
体温計も日本製の方が正確。
主にサハラ以南のアフリカで必要となるマラリア予防薬については本項目内の説明を参照のこと。 ▲解説を閉じる

よほどの途上国以外は海外でも流通しているが、安物は精度が低い。
日本から用意していくか、現地で買うなら1000円相当以上のものが望ましい。 ▲解説を閉じる

ビタミンやミネラルは栄養の吸収を促進してくれる……とかなんとかそういったものである。
運動量の多い自転車走行や登山、また体調不良時や栄養のある食事が摂れないときなどにも有効である。
タブレットタイプのものと、水溶性タイプのものがある。
海外でも途上国を含む多くの国で流通しているが、ほぼ全て先進国製なので値段は日本で買うのと大差ない。 ▲解説を閉じる

泥や調味料による汚れを落としたり、野宿時に使ったり、精密機器を掃除するのに使う。
海外でも概ね入手できるが、小型のものは少ない。 ▲解説を閉じる

自転車での走行は長時間日差しを受けるため、皮膚にはよろしくない。
暑い地域では火傷や水ぶくれになってしまうこともあり、無防備に直射日光を浴び続けていると
年をとってから皮膚が急速に荒れるという。
素肌を覆い隠すのが一番の対策だが、日焼け止めも十分有効である。
日焼け止めクリームに表記される数字（SPF）は紫外線をどれだけカットできるかを示す数値で、
50であれば50分の1に抑えることができる。SPFの高いクリームはややベタつくが汗をかいても効力が持続する。
途上国でも概ね入手できるが、旅行者が使うような小型のものは観光地でしか入手できない、ということも多く、レア。 ▲解説を閉じる

殺虫スプレーは蚊の多い地域であればどこにでも売っている。
Raidなどが有名で世界各国で手に入れることができる。
東南アフリカではDOOMという強力なスプレーがあるが、僕には強力すぎるのか部屋で使うだけで喉や肺が痛くなった。
身体に吹きつける・塗るタイプの虫除けスプレーやクリームはやや入手困難で、観光地や大型スーパーでしか入手できないことも多い。 ▲解説を閉じる

滅多にないが、指にトゲが刺さったときなどに使う。
また、タイヤに刺さった異物を取り除くのにも使える。
肉厚のタイヤは異物が埋め込まれてしまい、素手では取り除くのが大変なことも。 ▲解説を閉じる

上質なダウンジャケットは着れる羽毛布団のようなもので、外部の冷気をシャットアウトしつつ内部に熱をためこむ。
また、圧縮すると意外なほど小さく、他の防寒具に比べて重量も軽いのが利点。
旅行で使うには圧縮袋やスタッフサックなどと併用しないとバッグにおさめづらい。
欠点は高価なわりに破れやすいこと、洗濯に気を使うこと。
アラスカやアンデスなどの寒冷地でなければ、取り回しやすいセーターやフリースで代用するほうが利に適っている。 ▲解説を閉じる