夜、火傷の痛みと熱さで何度も目が覚めた。
こういうときはさみしさや人恋しさも相まってとてもつらい。ここには誰もいない。誰もいない!のである。
助けてくれる人はいないので脳裏にたくさんの人の顔が浮かぶ。





翌日、身体はぐったりしていたが好奇心に負けて自転車で外へ出かけた。
ここは東アフリカのとある町なのだ。目に映るものすべてが面白い!
とりあえず必要なのは日差しをさえぎる服、帽子、それから火傷に効く薬だ。
町中をひとまわりするうちに手に入れることができた。





信じる者は救われる。
日本で言うとアレか? 白人が和服着てるようなもんか。
シーツ地の礼拝服は日差しを遮ってくれるし、着心地も悪くない。

宿に戻ってからは濡らしたタオルを身体に巻きつけてじっとしていた。
火傷の応急処置はとにかく患部を冷やすこと、それにはこの方法が有効とどこかで聞いたことがある。
日本から持ってきた冷えピタと包帯は早くも使い切っていた。まあなんとかなるだろう。




また、宿で休んでいる間に少しずつスワヒリ語を覚えはじめていた。
東南アフリカの多くの国では英語が公用語として使われているが、タンザニアではスワヒリ語が国語なので通じない場合も多い。
必要な言葉はおぼえなければならないので、そういうときは気のよさそうな宿の人とか、食堂で一緒になった人に聞いて覚えるのだ。
日常会話はできないが、旅に必要な言葉は限られている。

ジャンボ(やあ)
アサンテ(ありがとう)
ニコ パレ 〜 ?(〜はありますか?)
ナタカ 〜(〜したい、ほしい)
ワピ 〜 ?(〜はどこ?)
ベイ ガニ?(いくら?)
チャクーラ(食べ物)

とかこんな調子だ。発音はしやすいので意識的に使うようにすればだんだん覚える。
明日は頑張って先に進もうと思った。




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